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個人事業主やフリーランスがWordPressでホームページを作ろうとすると、ドメイン、レンタルサーバー、テーマ、プラグイン、固定ページなど、最初に決めることが多くあります。
設定項目を一つずつ見ると難しく感じますが、全体の順番は複雑ではありません。
基本的には、独自ドメインとレンタルサーバーを準備し、WordPressをインストールしたあと、初期設定、デザイン、必要なページ、お問い合わせフォーム、SEO、セキュリティを整えて公開します。
最初からすべての機能を追加する必要はありません。事業内容を説明し、問い合わせを受け付け、安全に更新できる最小構成から始めることが重要です。
この記事では、個人事業主・フリーランス・小規模事業者向けに、WordPressホームページを準備してから公開・運用を始めるまでの手順を解説します。
※この記事では、レンタルサーバーへインストールして運営するWordPressを前提にしています。WordPress.comなど、サーバー込みで提供されるサービスでは、契約・設定方法が異なります。
WordPressで自作するか、ホームページ作成サービスや外注を選ぶか迷っている場合は、先に以下の記事をご覧ください。
個人事業主のホームページの作り方|自作・制作サービス・外注の違いを解説
ホームページに用意するページを決めたい場合は、以下の記事で詳しく解説しています。
個人事業主のホームページに必要なページ7選|構成と掲載内容を解説
- 1 この記事でわかること
- 2 WordPressホームページを作る全体の流れ
- 3 WordPressを始める前に決める6つのこと
- 4 準備するもの
- 5 手順1.独自ドメインとレンタルサーバーを準備する
- 6 手順2.WordPressをインストールする
- 7 手順3.SSLとHTTPS転送を設定する
- 8 手順4.WordPressの初期設定を行う
- 9 手順5.WordPressテーマを設定する
- 10 手順6.必要なプラグインだけ追加する
- 11 手順7.必要な固定ページを作る
- 12 手順8.ヘッダー・メニュー・フッターを整える
- 13 手順9.お問い合わせフォームを作る
- 14 手順10.プライバシー・法定表示を確認する
- 15 手順11.SEOとSearch Consoleを設定する
- 16 手順12.バックアップとセキュリティを整える
- 17 公開前にパソコン・スマートフォンで確認する
- 18 公開後に行う定期管理
- 19 WordPressホームページ制作でよくある失敗
- 20 WordPressホームページに関するよくある質問
- 21 まとめ
- 22 参考にした公式情報
この記事でわかること
- WordPressホームページを公開するまでの全体像
- 独自ドメインとレンタルサーバーの準備
- WordPressのインストールと初期設定
- テーマ・プラグインを選ぶ考え方
- 固定ページ・メニュー・お問い合わせフォームの作り方
- SSL・SEO・Search Consoleの基本設定
- バックアップ・更新・セキュリティ対策
- 公開前に確認する項目
WordPressホームページを作る全体の流れ
WordPressホームページの作成は、次の順番で進めると整理しやすくなります。
| 手順 | 主な作業 | 目的 |
|---|---|---|
| 1 | 目的と対象者を決める | サイトの役割を明確にする |
| 2 | 独自ドメインとサーバーを準備する | サイトの住所と保管場所を用意する |
| 3 | WordPressをインストールする | サイトの管理システムを作る |
| 4 | SSLと初期設定を行う | 安全なURLと基本設定を整える |
| 5 | テーマを設定する | デザインと基本レイアウトを決める |
| 6 | 必要なプラグインを追加する | 不足する機能を補う |
| 7 | 固定ページを作る | 事業・サービス・運営者情報を掲載する |
| 8 | メニューとデザインを整える | 必要な情報へ移動しやすくする |
| 9 | お問い合わせフォームを作る | 相談・依頼の窓口を用意する |
| 10 | SEOとサイトマップを設定する | 検索エンジンへサイト構造を伝える |
| 11 | バックアップと安全対策を確認する | 障害や不正アクセスに備える |
| 12 | 表示・動作を確認して公開する | 訪問者が問題なく利用できる状態にする |
この順番は絶対ではありませんが、デザインから始めるより、目的・ページ構成・運用方法を先に決める方が作業のやり直しを減らしやすくなります。
WordPressを始める前に決める6つのこと
1.ホームページの目的
まず、ホームページを使って何を実現したいのかを決めます。
- 事業内容を説明する
- 問い合わせや見積もり依頼を受け付ける
- 予約や申し込みを受け付ける
- 記事を公開して検索から集客する
- 実績や制作事例を掲載する
- 既存顧客へ情報を提供する
目的によって、必要なページ、プラグイン、更新頻度、予算が変わります。
2.対象となる顧客
誰に向けたホームページなのかを具体的にします。
- 個人の利用者
- 個人事業主
- 地域の店舗
- 従業員数の少ない事業者
- 初めてサービスを利用する人
- 特定の業界・職種の担当者
対象者が決まると、使う言葉、説明の詳しさ、必要な事例を考えやすくなります。
3.訪問者に取ってほしい行動
ページを読んだ人に、次に何をしてほしいかを決めます。
- お問い合わせを送信する
- 相談・面談を予約する
- 料金やサービス内容を確認する
- 商品を購入する
- 資料を請求する
- 関連記事を読む
重要な行動が決まれば、ボタンや内部リンクを配置する場所も決めやすくなります。
4.必要なページ
一般的な事業用ホームページでは、次のページを検討します。
- トップページ
- サービス・料金
- 運営者・事業者情報
- 実績・事例
- よくある質問
- お問い合わせ
- プライバシーポリシー
販売方法や契約内容によっては、利用規約、キャンセル・返金方針、特定商取引法に基づく表記なども必要になります。
5.公開後の更新担当
ホームページを誰が更新するのかを決めます。
- 自分ですべて更新する
- 従業員や家族と分担する
- 文章だけ自分で更新する
- 技術的な保守は外注する
- 制作・更新・保守をまとめて外注する
複数人で管理する場合は、利用者ごとにWordPressアカウントを作成し、必要な権限だけを割り当てる運用を検討します。
6.初期費用と運用費用
WordPress本体はオープンソースですが、ホームページ運営には次の費用が発生する場合があります。
- 独自ドメイン
- レンタルサーバー
- 有料テーマ
- 有料プラグイン
- 画像・イラスト・フォントなどの素材
- 制作・設定の外注費
- 公開後の保守・更新費
初年度だけでなく、翌年以降の更新料金も確認してください。
準備するもの
WordPressホームページを始める前に、次を用意します。
| 準備するもの | 役割 | 注意点 |
|---|---|---|
| 独自ドメイン | ホームページのURL | 更新料金・名義・継続管理を確認する |
| レンタルサーバー | データの保存・公開 | WordPress、SSL、バックアップ、サポートを確認する |
| 管理用メールアドレス | 契約・通知・パスワード再設定 | 長期間利用できるアドレスを使う |
| サイト名・屋号 | サイトの名称 | 同名サイト・商標・ドメインを確認する |
| 掲載文章 | サービスや事業の説明 | 公開前に基本情報を整理する |
| 画像・ロゴ | デザイン・説明の補助 | 商用利用条件を確認する |
| パスワード管理方法 | 管理アカウントの保護 | 使い回しを避ける |
顔写真やオリジナル写真を使わない場合は、文字ロゴ、図解、アイコン、管理画面のスクリーンショット、利用条件を確認した素材などで構成できます。
手順1.独自ドメインとレンタルサーバーを準備する
独自ドメインを決める
独自ドメインは、ホームページのURLとして使う文字列です。
サイト名、屋号、事業内容などをもとに、短く入力しやすいものを検討します。
- 長すぎない
- 読み間違いが起きにくい
- 口頭でも伝えやすい
- 既存企業や著名サービスと混同しにくい
- 将来の事業変更を狭く制限しすぎない
- 更新料金を継続して支払える
取得前に、検索結果、商標、SNS名、似たドメインの利用状況も確認しましょう。
レンタルサーバーを選ぶ
レンタルサーバーは、WordPressのファイル、画像、データベースなどを保存し、インターネット上へ公開するためのサービスです。
料金だけでなく、次の項目を比較します。
- WordPressの簡単インストール
- 独自SSL
- 自動バックアップと復元
- 処理性能・安定性
- サポート方法
- 利用できるドメイン・データベース数
- 契約更新時の料金
- サーバー移転機能
サーバーとドメインを同じ会社で契約すると、初期設定や更新管理をまとめやすい場合があります。
一方、将来の移転を考える場合は、ドメインの契約者、移管方法、認証情報を自分で管理できる状態にしてください。
手順2.WordPressをインストールする
多くのレンタルサーバーでは、管理画面からWordPressを自動的に設置する機能が提供されています。
一般的には、次の情報を入力します。
- インストールするドメイン
- サイト名
- WordPress管理者のユーザー名
- 管理者パスワード
- 管理者メールアドレス
- データベース設定
エックスサーバーでのインストール例
エックスサーバーでは、サーバーパネルの「WordPress簡単インストール」から対象ドメインを選び、「WordPressを追加」へ進む方法が案内されています。
- サーバーパネルへログインする
- 「WordPress簡単インストール」を開く
- 「WordPressを追加」を選ぶ
- 対象ドメインとWordPress情報を入力する
- 入力内容を確認してインストールする
- 表示された管理画面URLとログイン情報を保管する
サーバー管理画面は更新されることがあるため、実際の操作では契約中サーバーの最新公式マニュアルを確認してください。
管理者アカウントの注意点
- 他サービスと同じパスワードを使わない
- 十分に長く推測されにくいパスワードを使う
- 管理用メールアドレスを正しく入力する
- パスワード管理ツールの利用を検討する
- ログイン情報をメールや共有文書へ不用意に残さない
複数人で更新する場合は、一つの管理者アカウントを共有せず、利用者ごとのアカウントを作成してください。
手順3.SSLとHTTPS転送を設定する
SSLを設定すると、ホームページのURLが「http://」ではなく「https://」になり、ブラウザとサーバー間の通信を保護できます。
お問い合わせフォームなどで情報を送信するホームページでは、公開前に確認したい重要な設定です。
エックスサーバーでの確認例
- サーバーパネルの「SSL設定」を開く
- 対象ドメインのSSL設定をONにする
- SSL証明書の反映を待つ
- 対象ドメインの「ドメイン設定」を開く
- HTTPS転送設定を有効にする
- httpのURLからhttpsへ移動するか確認する
SSL証明書を設定しただけでは、httpからhttpsへ自動転送されない場合があります。SSLとHTTPS転送は分けて確認してください。
SSL設定後の確認
- ホームページがhttpsで開く
- httpのURLへアクセスするとhttpsへ移動する
- 画像やCSSが正常に表示される
- ブラウザにセキュリティ警告が出ない
- WordPressアドレスとサイトアドレスが正しい
- お問い合わせフォームを送信できる
URL設定を誤ると管理画面へ入れなくなることがあります。WordPressアドレスやサイトアドレスを変更する前に、契約サーバーのマニュアルを確認してください。
手順4.WordPressの初期設定を行う
「設定」→「一般」
WordPress管理画面の「設定」→「一般」で、サイトの基本情報を確認します。
- サイトのタイトル
- キャッチフレーズ
- WordPressアドレス
- サイトアドレス
- 管理者メールアドレス
- タイムゾーン
- 日付・時刻の形式
日本国内で運営する場合は、タイムゾーンが日本時間になっているか確認します。
管理者メールアドレスには、WordPressから更新や管理に関する通知が届く場合があります。定期的に確認できるアドレスを設定してください。
「設定」→「パーマリンク」
パーマリンクは、投稿や固定ページのURL構造です。
記事ごとに内容が分かるURLを設定したい場合は、「投稿名」が候補になります。
たとえば、次のような形式です。
https://example.com/wordpress-website-setup-guide/
サイト公開後にパーマリンク構造を変更すると、既存ページのURLが変わり、リンク切れや転送設定が必要になる場合があります。可能な範囲で公開前に決めましょう。
「設定」→「表示設定」
表示設定では、トップページの表示方式や検索エンジンへの表示設定を確認します。
- 最新の投稿をトップに表示する
- 指定した固定ページをトップにする
- 投稿一覧として使う固定ページを指定する
事業用ホームページでは固定ページをトップにし、ブログ記事の一覧を別ページへ表示する構成もあります。
「検索エンジンがサイトをインデックスしないようにする」を制作中に利用する場合は、公開前にチェックを外してください。
この設定は検索エンジンへインデックスを控えるよう依頼するもので、パスワードによる閲覧制限ではありません。非公開情報や顧客情報を置くためには使わないでください。
「設定」→「ディスカッション」
投稿へのコメントを使わない場合は、コメント受付の設定を確認します。
過去の記事には別の設定が残る場合があるため、必要に応じて投稿ごとのコメント設定も確認してください。
「設定」→「プライバシー」
WordPressには、プライバシーポリシーページを作成・指定する設定があります。
WordPressが用意する文章は作成の参考になりますが、自分のホームページで実際に利用するフォーム、アクセス解析、広告、外部サービスに合わせて修正する必要があります。
手順5.WordPressテーマを設定する
テーマは、ホームページのデザイン、レイアウト、投稿ページ、メニューなどの基本構造を決める仕組みです。
WordPress管理画面の「外観」→「テーマ」から、テーマの追加・有効化を行います。
テーマを比較する項目
- 事業用ホームページに必要なレイアウトがある
- スマートフォン表示に対応する
- 固定ページとブログ記事を作りやすい
- 見出し・ボタン・表が読みやすい
- 日本語の解説やサポートがある
- 継続して更新されている
- 利用予定のプラグインと大きな競合がない
- 商用利用・複数サイト利用などのライセンス条件が合う
デモサイトの見た目だけでなく、自分がページを更新し続けられる操作性を確認しましょう。
親テーマ・子テーマを確認する
テーマによっては、親テーマと子テーマが提供されています。
テーマのファイルを直接編集すると、更新時に変更内容が失われる可能性があります。テーマファイルをカスタマイズする場合は、公式マニュアルで子テーマの利用方法を確認してください。
管理画面の追加CSSなど、テーマファイルを直接書き換えない方法で対応できる場合もあります。
最初に決めるデザイン項目
- メインカラー
- アクセントカラー
- 背景色
- 本文文字色
- ロゴ・サイト名の表示
- H1・H2・H3見出し
- ボタンのデザイン
- ヘッダー・フッター
最初から細部まで作り込まず、文字の読みやすさ、情報の優先順位、スマートフォン表示から整えましょう。
手順6.必要なプラグインだけ追加する
プラグインは、WordPressへ機能を追加する仕組みです。
管理画面の「プラグイン」→「新規プラグインを追加」から検索・インストールできます。
代表的な用途には、次があります。
- お問い合わせフォーム
- 迷惑メール対策
- バックアップ
- セキュリティ
- キャッシュ・表示速度
- 画像の圧縮・最適化
- SEOの補助
- リダイレクト・リンク管理
プラグインを選ぶ際の確認項目
- 必要な機能が明確である
- 現在のWordPress環境に対応している
- 継続して更新されている
- 公式説明やサポート情報を確認できる
- 同じ機能を持つ別プラグインと重複しない
- テーマやサーバーの機能と重複しない
- 削除時にデータがどう扱われるか確認できる
プラグインは多ければ多いほど便利になるわけではありません。
同じ用途のプラグインを複数入れると、設定競合、表示崩れ、動作低下、管理負担につながる可能性があります。
使っていないプラグインは停止したまま放置せず、設定やデータを確認したうえで削除を検討しましょう。
手順7.必要な固定ページを作る
長期間内容が大きく変わりにくい事業情報は、固定ページとして作成します。
管理画面の「固定ページ」→「新規固定ページを追加」から作成できます。
| 固定ページ | 主な掲載内容 |
|---|---|
| トップページ | 事業概要、主なサービス、各ページへの案内 |
| サービス・料金 | 対象者、対応内容、料金、流れ、注意点 |
| 運営者情報 | 屋号、経歴、方針、連絡方法 |
| 実績・事例 | 課題、対応内容、成果、掲載許可 |
| よくある質問 | 料金、納期、対象者、手続き |
| お問い合わせ | 案内文、返信目安、フォーム |
| プライバシーポリシー | 取得情報、利用目的、外部サービス、窓口 |
記事、事例、業務ノウハウ、お知らせなど、継続して追加する情報は「投稿」を利用する方法があります。
固定ページと投稿の役割を分けると、サイト構造を整理しやすくなります。
手順8.ヘッダー・メニュー・フッターを整える
固定ページを作成したら、訪問者が必要なページへ移動できるようにメニューを設定します。
クラシックテーマでは、一般に「外観」→「メニュー」から設定します。ブロックテーマやテーマ独自の管理画面では、操作場所が異なることがあります。
グローバルメニューの例
- ホーム
- サービス・料金
- 実績・事例
- 運営者情報
- ブログ
- お問い合わせ
主要なページを優先し、すべての固定ページを上部メニューへ入れないようにします。
フッターメニューの例
- 運営者情報
- お問い合わせ
- プライバシーポリシー
- 免責事項
- 利用規約
- 特定商取引法に基づく表記
事業内容に関係しないページや存在しないページへのリンクを残さないようにしてください。
内部リンクを設定する
メニューだけでなく、本文中にも関連ページへのリンクを設置します。
- トップページからサービスページ
- サービスページから実績・FAQ
- 実績ページからお問い合わせ
- 記事から関連サービス
- お問い合わせからプライバシーポリシー
リンク文には「こちら」だけでなく、リンク先の内容が分かる文章を使いましょう。
手順9.お問い合わせフォームを作る
お問い合わせフォームは、事業への相談、見積もり依頼、質問などを受け付ける窓口です。
WordPressでは、フォーム作成プラグインや外部フォームサービスを利用できます。
基本的なフォーム項目
- 氏名
- 会社名・屋号
- メールアドレス
- 電話番号
- 問い合わせ種別
- 問い合わせ内容
- プライバシーポリシーへの同意
電話連絡を行わない場合などは、電話番号を必須にする必要性を見直してください。
反対に、見積もりに必要な情報が不足すると確認メールが増えるため、入力負担と業務上の必要性を比較します。
フォームと一緒に掲載する内容
- 問い合わせできる内容
- 返信までの目安
- 休業日・営業時間
- 営業・勧誘への対応方針
- 問い合わせ後の流れ
- 送信情報の取扱い
送信テストを行う
- パソコンから送信できる
- スマートフォンから送信できる
- 必須項目のエラーが分かりやすい
- 管理者通知メールが届く
- 送信者への自動返信が届く
- 迷惑メールフォルダへ入っていない
- 返信先メールアドレスが正しい
- プライバシーポリシーへのリンクが開く
フォームは公開時だけでなく、定期的に送信テストを行いましょう。
作成できているのに通知が届かないフォームは、営業窓口というよりインターネット上の投書箱です。しかも誰も回収に来ません。
手順10.プライバシー・法定表示を確認する
お問い合わせフォームでは、氏名やメールアドレスなどの個人情報を取得する場合があります。
取得する情報、利用目的、管理方法、問い合わせ先を整理し、ホームページの実際の運用に合うプライバシーポリシーを作成します。
プライバシーポリシーで確認する内容
- 取得する情報
- 利用目的
- 第三者提供
- 業務委託
- 安全管理
- アクセス解析・Cookie
- 広告配信
- 外部サービスへの送信
- 開示・訂正・削除の窓口
- 問い合わせ先
他サイトの文章をそのままコピーせず、自分が実際に利用するサービスへ合わせて作成してください。
事業内容に応じて確認する表示
- 特定商取引法に基づく表記
- 利用規約
- キャンセル・返金方針
- 免責事項
- 資格・許認可に関する表示
- 業界固有の法定表示
必要な表示は販売方法や事業内容によって異なります。個別判断が必要な場合は、行政の公式資料や専門家へ確認してください。
手順11.SEOとSearch Consoleを設定する
SEOは、設定を一つ有効にすれば自動的に検索上位へ表示される仕組みではありません。
まず、各ページの役割と対象読者を明確にし、検索する人が必要とする内容を分かりやすく掲載します。
ページごとに設定・確認する項目
- 内容が分かるページタイトル
- ページ内容を要約するメタディスクリプション
- 一つの主要なH1
- H2・H3による見出し構造
- 短く内容が分かるURL
- 関連ページへの内部リンク
- 画像の代替テキスト
- スマートフォンでの読みやすさ
複数の見出しを同じ大きさ・デザインにすると、どれがページの主題か分かりにくくなることがあります。
H1、H2、H3、本文の見た目を分け、読者がスクロール中でも現在の位置を理解できるようにしましょう。
XMLサイトマップを確認する
WordPressには標準のXMLサイトマップ機能があります。
標準サイトマップを利用している場合は、一般に次のURLで確認できます。
https://あなたのドメイン/wp-sitemap.xml
SEOプラグインなどが別のサイトマップを生成している場合は、URLが異なることがあります。同じ目的のサイトマップ機能を重複して有効にしないように確認してください。
Google Search Consoleを設定する
- Search Consoleへサイトを登録する
- 指定された方法で所有権を確認する
- サイトマップのURLを送信する
- ページのインデックス状況を確認する
- 重要な新規・更新ページはURL検査で確認する
サイトマップの送信やインデックス登録リクエストは、検索結果への掲載や順位を保証するものではありません。
公開後は、検索結果への表示回数、クリック、検索語句、インデックス上の問題などを確認し、ページ改善の材料にします。
手順12.バックアップとセキュリティを整える
WordPressは、公開したあとも本体、テーマ、プラグインを更新しながら運用します。
更新や設定変更で不具合が起きた場合に戻せるよう、バックアップ方法を確認してください。
バックアップ対象
- WordPress本体・テーマ・プラグインのファイル
- アップロードした画像・PDFなど
- 投稿・固定ページ・設定を含むデータベース
- 必要に応じてメールやサーバー設定
ファイルだけ、またはデータベースだけでは、完全に復元できない場合があります。
契約サーバーが自動バックアップを提供している場合でも、保存期間、対象、復元方法、料金を確認してください。
更新前に確認すること
- バックアップが取得されている
- 更新対象の変更内容を確認した
- テーマ・プラグインの対応状況を確認した
- 更新後に主要ページを確認できる時間がある
- 問題が起きた場合の復元方法を把握している
更新後は、トップページ、記事、メニュー、フォーム、スマートフォン表示を確認します。
基本的な安全対策
- WordPress本体・テーマ・プラグインを更新する
- 使っていないテーマ・プラグインを整理する
- パスワードを使い回さない
- 利用できる場合は多要素認証を設定する
- 管理者権限を必要な人だけに与える
- アカウントを複数人で共有しない
- 管理用パソコン・スマートフォンも更新する
- 定期的にバックアップと復元方法を確認する
サイトヘルスを確認する
WordPress管理画面の「ツール」→「サイトヘルス」では、サイトの状態や技術情報を確認できます。
重大な問題や改善項目が表示された場合は、内容を確認し、不明な操作をいきなり実行せず、テーマ・プラグイン・サーバーの公式情報を調べて対応してください。
公開前にパソコン・スマートフォンで確認する
設定が完了したら、管理画面にログインしていない状態でもホームページを確認します。
シークレットウィンドウや別の端末を使うと、一般の訪問者に近い状態で確認できます。
表示確認
- サイト名・ロゴが正しい
- 文字が小さすぎない
- H1・H2・H3・本文を区別できる
- 画像がぼやけていない
- 表が画面から大きくはみ出していない
- 余白や段落が不自然でない
- スマートフォンで横スクロールが発生しない
リンク・メニュー確認
- グローバルメニューが開く
- フッターメニューが開く
- 内部リンクが正しいページへ移動する
- 外部リンクが正しい公式ページへ移動する
- 存在しないページへのリンクがない
- ロゴを押すとトップページへ戻る
フォーム確認
- 必要な項目を入力できる
- 送信できる
- 管理者へ通知が届く
- 自動返信が届く
- 返信先を間違えていない
- 送信完了メッセージが表示される
公開設定確認
- 検索エンジンのインデックス拒否設定を外した
- 公開予定のページが「公開」になっている
- テスト文章・初期ページを削除した
- ダミーの会社名・電話番号が残っていない
- プライバシーポリシーを確認できる
- 必要な法定表示を確認した
- httpsで表示される
公開後に行う定期管理
ホームページは公開した時点で終了ではありません。
| 頻度の目安 | 確認すること |
|---|---|
| 随時 | 料金・サービス内容・営業時間・連絡先の変更 |
| 週または月 | お問い合わせフォーム、リンク、主要ページ |
| 月 | WordPress・テーマ・プラグインの更新 |
| 月 | Search Console、アクセス状況、エラー |
| 定期 | バックアップの取得状況と復元方法 |
| 数カ月 | 使っていないプラグイン、古い記事、不要アカウント |
頻度はサイトの更新量や重要度によって調整してください。
自動更新や自動バックアップを使っていても、実際に動作しているかを定期的に確認します。
WordPressホームページ制作でよくある失敗
デザインから始める
色、フォント、トップ画像から決めると、事業内容、対象者、問い合わせ導線が後回しになることがあります。
先に目的、必要なページ、掲載内容を決めてください。
テーマやプラグインを何度も変更する
比較を続けるだけで制作が進まなくなる場合があります。
必須条件を満たす候補を選び、実際のページを一つ作って操作性を確認しましょう。
プラグインを入れすぎる
便利そうなプラグインを次々と追加すると、重複機能、競合、更新作業が増えます。
「何を解決するためのプラグインか」を一つずつ明確にしてください。
管理者アカウントを共有する
一つのアカウントを共有すると、誰が設定を変更したか分かりにくくなります。
利用者ごとにアカウントを作り、必要な権限を割り当てましょう。
バックアップを確認せず更新する
WordPressやテーマを更新したあとに不具合が発生しても、バックアップがなければ元の状態へ戻すことが難しくなります。
更新前にバックアップの取得状況と復元方法を確認してください。
お問い合わせフォームを試さない
フォーム画面が表示されていても、通知メールが届くとは限りません。
公開前と公開後に、自分で送信して確認しましょう。
検索エンジン拒否設定を外し忘れる
制作中に検索エンジンへの表示を抑える設定を利用した場合、公開時に解除し忘れることがあります。
「設定」→「表示設定」を公開前チェックリストへ入れておきましょう。
公開後に更新しない
古い料金、終了したサービス、以前の営業時間などが残ると、問い合わせや契約時の認識違いにつながります。
制作時の完成度より、実際の事業内容と一致した情報を維持することが重要です。
WordPressホームページに関するよくある質問
WordPress本体は無料ですか?
WordPress本体はオープンソースとして利用できます。
ただし、レンタルサーバー、独自ドメイン、有料テーマ、有料プラグイン、制作支援などには費用がかかる場合があります。
初心者でもWordPressでホームページを作れますか?
レンタルサーバーの簡単インストールやテーマを利用すれば、コードを書かずに基本的なサイトを作成できます。
一方、サーバー、更新、バックアップ、プラグインの管理は必要です。制作時間を確保できない場合は、初期設定や保守の一部を外注する方法もあります。
無料テーマと有料テーマはどちらがよいですか?
料金だけでは判断できません。
必要なレイアウト、操作性、更新状況、サポート、ライセンス、ページ作成機能を比較してください。
無料テーマでも目的を満たせる場合があります。有料テーマでも、機能を使わなければ費用に見合わない可能性があります。
プラグインはいくつまで入れてよいですか?
一律の適正個数はありません。
個数よりも、必要性、品質、更新状況、機能重複、サーバーやテーマとの相性が重要です。
顔写真なしでもホームページを作れますか?
作成できます。
文字ロゴ、図解、アイコン、サービス画面、制作物などを利用し、運営者情報では経験、方針、対応範囲、連絡方法を具体的に説明しましょう。
WordPressをインストールすればすぐ検索に表示されますか?
インストールや公開だけで、すぐ検索結果へ表示されるとは限りません。
Search Consoleやサイトマップでサイトを知らせ、必要な情報を掲載し、検索エンジンがクロール・インデックスするのを待ちます。
公開後も制作会社へ依頼できますか?
既存のWordPressサイトについて、デザイン変更、表示改善、保守、記事更新、セキュリティなどを依頼できる事業者があります。
依頼前に、サーバー、ドメイン、WordPress管理者、テーマ・プラグインの契約情報を整理してください。
公開までにどのくらい時間がかかりますか?
ページ数、必要機能、文章・画像の準備状況、テーマの設定、修正回数によって異なります。
小規模サイトでも、文章が未完成の場合は制作が進みません。公開日が決まっている場合は、文章と素材の準備期間を先に確保しましょう。
WordPressでホームページを公開した後に必要な、表示確認、Search Console、アクセス解析、バックアップ、更新、セキュリティ対策は、個人事業主がホームページ公開後にやること10選|SEO・保守・改善方法を解説で紹介しています。
WordPressでホームページを公開した後は、Google検索への登録状況や検索キーワードを確認します。Search Consoleの登録、サイトマップ送信、URL検査の詳しい手順は、個人事業主向けGoogle Search Consoleの使い方|登録・サイトマップ・確認項目で解説しています。
WordPressサイトを公開した後は、アクセス数、流入経路、閲覧ページ、問い合わせなどを計測し、改善へつなげます。GA4の導入方法と確認すべき指標は、個人事業主向けGoogleアナリティクス4の使い方|設定・見るべき指標を解説で紹介しています。
WordPressでホームページを公開した後は、検索意図、ページタイトル、見出し、内部リンク、URL、画像altなどを整えて、Google検索から見つけてもらいやすいページへ改善します。SEOの基本手順は、個人事業主向けホームページのSEO対策|タイトル・見出し・内部リンクの基本で紹介しています。
まとめ
個人事業主がWordPressホームページを作る場合は、次の順番で進めると整理しやすくなります。
- 目的・対象者・必要なページを決める
- 独自ドメインとレンタルサーバーを準備する
- WordPressをインストールする
- SSL・パーマリンク・表示設定などを確認する
- テーマと必要最小限のプラグインを設定する
- 固定ページ・メニュー・内部リンクを作る
- お問い合わせフォームとプライバシー情報を整える
- SEO・サイトマップ・Search Consoleを設定する
- バックアップ・更新・セキュリティを確認する
- パソコン・スマートフォンで動作確認して公開する
最初から完成度の高い大規模サイトを作る必要はありません。
まずは、事業内容、サービス、運営者情報、お問い合わせ、プライバシーポリシーなど、必要なページを公開し、実際の問い合わせやアクセスをもとに改善できます。
WordPressの強みは、公開後も自分で記事やページを追加できることです。一方、更新、バックアップ、安全管理も運営者の仕事になります。
ホームページは、公開ボタンを押した瞬間がゴールではありません。そこは開店日です。店を開けたあと、看板も受付も在庫も定期的に見ましょう。
ホームページに用意する固定ページを改めて確認したい場合は、以下の記事も参考にしてください。
個人事業主のホームページに必要なページ7選|構成と掲載内容を解説
参考にした公式情報
- WordPress.org「Features」
- WordPress.org「Customize permalinks」
- WordPress.org「Settings Reading screen」
- WordPress.org「WordPress Privacy」
- WordPress.org「Site Health screen」
- WordPress.org「Plugin and themes auto-updates」
- エックスサーバー「WordPress簡単インストール」
- エックスサーバー「無料独自SSL設定」
- エックスサーバー「Webサイトの常時SSL化」
- エックスサーバー「自動バックアップからのデータ復元」
- WordPress.org「XML Sitemaps」
- Google Search Central「サイトマップの作成と送信」
- Google Search Central「SEOスターターガイド」
- 個人情報保護委員会「個人情報保護法等」
※本記事は2026年8月5日時点の公式情報をもとにした一般的な解説です。WordPress、テーマ、プラグイン、レンタルサーバーの管理画面・機能・利用条件は変更される可能性があります。作業前に各公式マニュアルで最新情報をご確認ください。