個人事業主がホームページ公開後にやること10選|SEO・保守・改善方法を解説

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個人事業主やフリーランスがホームページを公開すると、「これでひとまず完成」と感じるかもしれません。

しかし、ホームページは公開しただけでは、検索結果へ必ず表示されるわけではなく、問い合わせが自動的に増えるわけでもありません。

公開後には、スマートフォンでの表示確認、問い合わせフォームのテスト、Google Search Consoleへの登録、アクセス解析、SEO設定、バックアップ、WordPressの更新、セキュリティ対策などが必要です。

公開時に正常だったホームページでも、WordPress、テーマ、プラグイン、サーバー、外部サービスの更新によって、表示やフォームの動作が変わる可能性があります。

ホームページは、公開が完成ではなく、運用の開始です。

この記事では、個人事業主、フリーランス、小規模事業者向けに、ホームページ公開後にやること10選を、公開直後、定期保守、SEO改善の順に解説します。

ホームページを公開するまでの方法を比較したい場合は、以下の記事をご覧ください。

個人事業主のホームページの作り方|自作・制作サービス・外注の違いを解説

ホームページに必要な固定ページを確認したい場合は、以下の記事で解説しています。

個人事業主のホームページに必要なページ7選|構成と掲載内容を解説

WordPressを使ったホームページの公開手順は、以下の記事も参考にしてください。

個人事業主向けWordPressホームページの作り方|準備から公開までの手順

この記事でわかること

  • ホームページ公開直後に確認する項目
  • Google Search Consoleの役割
  • Google Analytics 4で確認する数値
  • 公開後に見直すSEO設定
  • スマートフォン表示と表示速度の確認方法
  • WordPressのバックアップと更新方法
  • ホームページのセキュリティ対策
  • プライバシーポリシーなどの確認項目
  • 毎月確認する運用項目
  • アクセスを問い合わせへつなげる改善方法

ホームページ公開後にやること10選の一覧

ホームページ公開後に確認したい項目を、先に一覧で整理します。

項目主な目的確認時期
1.表示・リンク・フォーム確認公開直後の不具合を見つける公開直後・変更後
2.Search Console設定検索登録状況を確認する公開直後・毎月
3.アクセス解析設定訪問と問い合わせを測る公開直後・毎月
4.基本SEOの確認ページ内容を検索エンジンへ伝える公開時・記事更新時
5.スマホ表示・速度改善閲覧しやすさと離脱を改善する公開時・四半期
6.バックアップ障害や誤操作から復旧する定期・更新前
7.WordPress更新安全性と互換性を維持する定期
8.セキュリティ確認不正ログインや情報漏えいを防ぐ公開時・毎月
9.法務・信頼情報の確認利用者へ必要情報を伝える公開時・サービス変更時
10.定期的な改善アクセスを成果へつなげる毎月・四半期

すべてを毎日確認する必要はありません。

公開直後に一度確認する項目と、毎月・四半期に確認する項目を分けて運用します。

1.表示・リンク・問い合わせフォームを確認する

最初に、公開したホームページを訪問者と同じ状態で確認します。

WordPressへログインした状態だけで確認すると、管理者にしか見えない表示や、キャッシュの違いを見落とすことがあります。

シークレットウィンドウで確認する

ブラウザのシークレットウィンドウやプライベートブラウズを使い、ログアウトした状態でホームページを開きます。

  • トップページが正常に表示されるか
  • 画像やロゴが欠けていないか
  • 文字化けしていないか
  • 見出しや表が崩れていないか
  • メニューを開けるか
  • 不要な準備中ページが公開されていないか
  • 管理者向けの表示が残っていないか

スマートフォンとパソコンの両方で確認する

パソコンで正常に見えても、スマートフォンでは文字やボタンが画面外へはみ出す場合があります。

  • 本文の文字が小さすぎないか
  • 表を横スクロールできるか
  • ボタン同士が近すぎないか
  • 画像が画面幅を超えていないか
  • メニューを開閉できるか
  • 広告やポップアップが本文を隠していないか
  • 電話番号やメールリンクを押せるか

リンク切れを確認する

トップページ、メニュー、記事本文、フッターにあるリンクを実際に開きます。

  • 内部リンクが正しいページへ移動するか
  • 外部リンクが存在するか
  • 古いURLへリンクしていないか
  • リンク先が404ページになっていないか
  • 別タブで開く必要のあるリンクが適切か
  • カテゴリーページへ移動できるか

特に、URLスラッグを公開後に変更した場合は、旧URLから新URLへの転送設定や内部リンクの修正が必要になることがあります。

問い合わせフォームを実際に送信する

問い合わせフォームは、表示されているだけでは正常に動いているか分かりません。

テスト用の氏名とメールアドレスを使い、実際に送信してください。

  • 必須項目が正しく設定されているか
  • 入力エラーが分かりやすく表示されるか
  • 送信完了画面が表示されるか
  • 管理者へ通知メールが届くか
  • 迷惑メールフォルダへ入っていないか
  • 自動返信メールが届くか
  • 返信先メールアドレスが正しいか
  • 送信内容に文字化けがないか

フォームの通知メールが届かない場合は、フォーム設定だけでなく、送信元アドレス、迷惑メール判定、サーバーのメール送信設定などを確認します。

ホームページの問い合わせフォームは、設置完了ではなく、テスト送信完了で初めて公開準備が終わります。

2.Google Search Consoleを設定する

Google Search Consoleは、Google検索におけるホームページの登録状況や検索実績を確認するための無料ツールです。

Search Consoleの登録、サイトマップ送信、URL検査、検索キーワード、インデックス未登録理由の詳しい見方は、個人事業主向けGoogle Search Consoleの使い方|登録・サイトマップ・確認項目で解説しています。

Search Consoleでは、主に次の情報を確認できます。

  • Googleに登録されているページ
  • 登録されていないページと理由
  • 検索結果で表示された回数
  • 検索結果からクリックされた回数
  • 検索されたキーワード
  • ページごとの掲載順位
  • モバイル表示やCore Web Vitalsの問題
  • セキュリティ上の問題

所有権を確認する

Search Consoleを利用するには、自分がホームページの所有者または管理者であることを確認します。

確認方法には、DNSレコード、HTMLファイル、HTMLタグ、Google Analyticsなどがあります。

利用しているサーバーやWordPressテーマの設定方法に合う手段を選びます。

サイトマップを送信する

XMLサイトマップは、ホームページ内の重要なURLを検索エンジンへ伝えるためのファイルです。

WordPressでは、標準機能やSEOプラグインによってサイトマップが作成される場合があります。

標準サイトマップの代表的なURLは次の形式です。

https://自分のドメイン/wp-sitemap.xml

サイトマップをブラウザで開けることを確認し、Search Consoleの「サイトマップ」から送信します。

SEOプラグインなどが別のサイトマップを生成している場合は、重複して複数の仕組みを有効にせず、実際に使用するサイトマップを確認してください。

重要なページをURL検査する

トップページ、サービスページ、重要な記事などは、Search ConsoleのURL検査で状態を確認できます。

  • Googleへ登録されているか
  • クロールが許可されているか
  • noindexが設定されていないか
  • 正規URLが意図したURLになっているか
  • 公開ページをGoogleが取得できるか

新しい重要ページは「インデックス登録をリクエスト」できます。

ただし、リクエストはGoogle検索への掲載を保証するものではありません。同じURLを何度も申請しても、処理が速くなるわけではありません。

WordPressの検索表示設定を確認する

WordPress管理画面で、次の順に開きます。

「設定」→「表示設定」→「検索エンジンでの表示」

一般公開するホームページでは、「検索エンジンがサイトをインデックスしないようにする」にチェックが入っていないことを確認します。

制作中に検索除外を設定し、公開後もそのままになっているケースがあります。これはもう、店は開けたのにシャッターへ「休業中」と書いてある状態です。

3.アクセス解析を設定する

アクセス解析を設定すると、ホームページがどのように利用されているかを数字で確認できます。

代表的なアクセス解析ツールの一つが、Google Analytics 4です。

Google Analytics 4の基本設定

Google Analytics 4を使う場合は、次の順に設定します。

  1. Google Analyticsのアカウントを作成する
  2. ホームページ用のプロパティを作成する
  3. ウェブデータストリームを作成する
  4. Googleタグまたは測定IDをホームページへ設置する
  5. 自分でホームページを閲覧する
  6. リアルタイムレポートで計測を確認する

WordPressでは、テーマのアクセス解析設定、専用プラグイン、Googleタグマネージャーなどを使って設置できます。

同じGoogleタグをテーマ、プラグイン、タグマネージャーの複数箇所へ重複して設置すると、ページ表示などが二重計測される可能性があります。

利用する設置方法を一つに決め、実際の計測結果を確認してください。

公開直後に確認する数値

公開直後はアクセス数が少ないため、複雑な分析をする必要はありません。

  • 計測が正常に行われているか
  • よく見られているページ
  • 訪問者が利用している端末
  • 検索・SNS・直接訪問などの流入元
  • 問い合わせページへの移動
  • 外部リンクやボタンの利用

重要な行動をキーイベントにする

アクセス数だけでは、ホームページが事業成果へつながっているか判断できません。

Google Analytics 4では、事業にとって重要な行動を「キーイベント」として設定できます。

  • 問い合わせフォームの送信完了
  • 予約完了
  • 電話番号のクリック
  • メールリンクのクリック
  • 資料のダウンロード
  • 購入完了
  • 会員登録

問い合わせ獲得を目的とするホームページでは、フォーム送信を示す「generate_lead」など、Googleが案内する推奨イベントを検討できます。

設定後は、自分でテスト送信を行い、リアルタイムレポートやDebugViewなどでイベントが記録されるか確認します。

見るべき数字は、アクセス数だけではありません。「何人来たか」と「何人が次の行動をしたか」を分けて確認します。

4.タイトル・説明文・見出し・内部リンクを確認する

ホームページ公開後は、各ページの基本的なSEO設定を確認します。

SEOは、検索順位を機械的に上げる裏技ではありません。

ページの内容を検索エンジンと利用者へ分かりやすく伝え、必要な情報へ移動しやすくする取り組みです。

titleタグを確認する

titleタグは、検索結果のタイトル候補やブラウザのタブなどに使われる情報です。

各ページに、その内容を具体的に表す固有のタイトルを設定します。

  • ページの内容が分かる
  • ほかのページと重複していない
  • 重要なテーマが自然に含まれている
  • サイト名だけになっていない
  • キーワードを不自然に詰め込んでいない

例として、単に「サービス案内」とするより、「個人事業主向けホームページ制作サービス|事業者名」のように、対象と内容を明確にした方が理解しやすくなります。

meta descriptionを確認する

meta descriptionは、ページ内容を短く説明する文章です。

検索結果では、Googleがmeta descriptionや本文などから、検索内容に合う説明文を自動生成する場合があります。

そのため、設定した文章が必ずそのまま表示されるわけではありませんが、各ページの内容を具体的に要約しておくことが大切です。

  • 誰向けのページか
  • 何が分かるページか
  • どのような問題を解決するか
  • ほかのページとの違い

H1・H2・H3見出しを確認する

見出しは、ページ内容を階層的に整理するために使います。

見出し役割
H1ページ全体の主題個人事業主向けホームページ制作
H2主な章ホームページ制作の料金
H3H2内の詳細項目初期費用に含まれるもの

文字を大きくしたいだけの理由で見出しを使わず、ページ構造に合わせて設定します。

内部リンクを追加する

内部リンクは、同じホームページ内の関連ページをつなぐリンクです。

たとえば、サービス紹介ページから料金ページ、料金ページから問い合わせページへ案内します。

  • 関連するページ同士をつなぐ
  • リンク先の内容が分かる文章にする
  • 「こちら」だけのリンクを増やしすぎない
  • 古いURLへリンクしていないか確認する
  • 問い合わせなど重要なページへの導線を作る

内部リンクは、訪問者が次に読む情報を見つけやすくすると同時に、検索エンジンがサイト内のページを発見する助けにもなります。

検索順位だけを目的に記事を増やさない

記事を増やす場合は、自分の顧客や想定読者が実際に抱えている疑問を解決する内容を優先します。

  • 実際に相談される質問
  • 契約前によく確認される条件
  • サービス選びで迷いやすい点
  • 導入後に起こりやすい失敗
  • 自分の経験や検証結果

検索キーワードだけを見て、事業と関係の薄いテーマを大量に追加すると、サイトの専門性や運用目的が分かりにくくなる可能性があります。

5.スマートフォン表示とページ速度を改善する

ホームページは、パソコンだけでなくスマートフォンからも閲覧されます。

スマートフォンで文字が読みにくい、ボタンを押しにくい、表示に時間がかかる状態では、内容を読まれる前に離脱される可能性があります。

PageSpeed Insightsで確認する

GoogleのPageSpeed Insightsでは、ページの表示速度や改善候補を確認できます。

確認時は、トップページだけでなく、画像や表が多い記事、サービスページ、問い合わせページなど、種類の異なるページを調べます。

Core Web Vitalsを確認する

Core Web Vitalsは、読み込み、操作への反応、表示の安定性を測る指標です。

指標測る内容良好の目安
LCP主要な内容が表示されるまでの時間2.5秒以内
INPクリックなどへの反応速度200ミリ秒以下
CLS表示中のレイアウトのずれ0.1以下

数値は、ページ単体のテスト結果と、実際の利用者から収集されたデータで異なる場合があります。

公開直後でアクセスが少ない場合は、実際の利用者データが十分に表示されないこともあります。

表示速度を改善する主な方法

  • 画像の大きさを表示サイズに合わせる
  • JPEG・PNG・WebPなどを用途に応じて選ぶ
  • 不要に大きな画像をアップロードしない
  • 使用していないプラグインを整理する
  • 動画を大量に直接埋め込まない
  • 不要な広告・計測タグを増やしすぎない
  • キャッシュ機能を利用する
  • サーバーやPHPの利用環境を見直す

速度改善プラグインやキャッシュ設定は、テーマやサーバーの機能と重複する場合があります。

複数の高速化機能を一度に有効にせず、バックアップを取得してから一つずつ変更し、表示とフォームを確認します。

画像のalt属性を確認する

内容を伝えるために必要な画像には、画像の意味や目的を簡潔に説明する代替テキストを設定します。

一方、単なる飾り画像へ、検索キーワードを詰め込んだ長い説明を付ける必要はありません。

画像が表示されない場合や、画面読み上げを利用する人にも、必要な情報が伝わるように考えます。

6.バックアップと復元方法を用意する

WordPressのホームページは、更新失敗、誤操作、不正アクセス、サーバー障害などによって、表示できなくなる可能性があります。

そのため、問題が起きる前にバックアップを用意します。

ファイルとデータベースの両方が必要

WordPressのバックアップは、ファイルだけ、またはデータベースだけでは不十分な場合があります。

対象主に含まれるもの
WordPressファイルテーマ、プラグイン、画像、アップロードファイル、設定ファイル
データベース投稿、固定ページ、設定、ユーザー、コメント、プラグインデータ

同じ時点のファイルとデータベースを、一つのバックアップセットとして管理します。

バックアップ方法を決める

  • レンタルサーバーの自動バックアップ
  • WordPressのバックアッププラグイン
  • サーバー管理画面からの手動バックアップ
  • データベースのエクスポート
  • FTPなどによるファイル保存

サーバーの自動バックアップを利用している場合も、保存期間、復元方法、復元料金、対象範囲を確認します。

同じサーバー内にバックアップファイルを置くだけでは、サーバー全体の障害や不正アクセス時に同時に失う可能性があります。

重要なバックアップは、サーバーとは別の場所にも保存する方法を検討してください。

バックアップ頻度を決める

更新頻度バックアップ例
ほぼ更新しない月1回+変更前
週に数回更新する毎日または数日に1回
問い合わせ・予約を保存する毎日またはより短い間隔
ネット販売を行う注文頻度と許容損失時間に合わせる

バックアップ頻度は、「障害が起きた場合、何時間・何日分のデータまでなら失っても事業を続けられるか」で決めます。

復元方法も確認する

バックアップが存在していても、復元方法が分からなければ、緊急時に利用できません。

  • どの管理画面から復元するか
  • 自分で復元できるか
  • サーバー会社への依頼が必要か
  • 復元に料金がかかるか
  • 復元するとどの時点へ戻るか
  • 問い合わせ情報などが失われないか

可能であれば、本番サイトとは別のテスト環境で、バックアップから復元できるか確認します。

バックアップは、保存した時点では半分完成です。戻せることを確認して、ようやく一人前です。

7.WordPress・テーマ・プラグインを更新する

WordPress本体、テーマ、プラグインは、機能追加、不具合修正、セキュリティ対応などのために更新されます。

古いまま放置すると、脆弱性や互換性の問題が残る可能性があります。

更新前にバックアップする

更新によって、テーマの表示、プラグイン同士の連携、フォーム、独自CSSなどが正常に動かなくなる可能性があります。

更新前に、ファイルとデータベースのバックアップを取得してください。

変更内容と互換性を確認する

  • 更新内容
  • 対応するWordPressバージョン
  • 対応するPHPバージョン
  • 利用中テーマとの互換性
  • 既知の不具合
  • サポート情報

大きな更新や事業上重要なホームページでは、テスト環境で確認してから本番サイトへ適用する方法があります。

更新後に確認する項目

  • トップページ
  • 記事・固定ページ
  • スマートフォン表示
  • メニュー
  • 問い合わせフォーム
  • 自動返信メール
  • アクセス解析
  • ログイン画面
  • 独自CSSや広告表示

複数のプラグインを一度に更新すると、不具合が発生した場合に原因を特定しにくくなります。

重要なプラグインは一つずつ更新し、その都度主要機能を確認する方法もあります。

不要なテーマ・プラグインを整理する

使っていないテーマやプラグインを大量に残すと、管理対象が増えます。

削除前に、本当に使用されていないか、削除すると設定やデータが失われないかを確認してください。

  • 現在使用しているテーマ
  • 子テーマ
  • 復旧用に必要な標準テーマ
  • 有効化中のプラグイン
  • 停止中だが設定を保持したいプラグイン

目的が分からないプラグインを、名前だけで削除しないようにします。ここで勢いだけ出すと、掃除ではなく撤去工事になります。

サイトヘルスを確認する

WordPress管理画面で、次の順に開きます。

「ツール」→「サイトヘルス」

サイトヘルスでは、WordPressの構成、更新、HTTPS、PHP、プラグイン、テーマなどに関する重要な問題や推奨項目を確認できます。

すべての推奨項目を機械的に変更するのではなく、内容を確認し、分からないサーバー設定はサーバー会社や制作者へ相談します。

8.ログイン・権限・セキュリティを確認する

WordPressのセキュリティは、一つの設定だけで完全に守れるものではありません。

更新、認証、権限、バックアップ、監視を組み合わせて、被害の可能性と影響を減らします。

強固で使い回していないパスワードを使う

  • ほかのサービスと同じパスワードを使わない
  • 長く推測されにくいパスワードを使う
  • メールや文書へ平文で保存しない
  • パスワード管理ツールの利用を検討する

多要素認証を利用する

多要素認証は、パスワードに加えて、認証アプリや端末など別の要素を使ってログインを確認する方法です。

WordPress本体、サーバー管理画面、ドメイン管理、メール、Googleアカウントなど、利用できるサービスでは多要素認証を検討します。

復旧コードが発行される場合は、ログイン端末とは別の安全な場所へ保存してください。

管理者アカウントを共有しない

複数人でホームページを管理する場合は、一つの管理者IDを共有せず、利用者ごとのアカウントを作成します。

権限用途の例
管理者設定・テーマ・プラグインを含む全体管理
編集者複数の投稿やページを編集する担当者
投稿者自分の記事を作成・公開する担当者
寄稿者記事を作成するが公開は管理者が行う担当者

記事作成だけを行う外注先へ、管理者権限を渡す必要はありません。

契約終了や担当変更があった場合は、不要になったアカウントを停止・削除し、必要に応じてパスワードや共有情報を変更します。

HTTPSを確認する

ホームページのURLが「https://」で始まり、ブラウザに重大な証明書エラーが表示されていないことを確認します。

お問い合わせフォームやログイン画面では、入力内容を保護するためにもHTTPSが重要です。

「http://」と「https://」の両方でページが表示される場合は、HTTPS側へ統一して転送されるか確認してください。

異常を定期的に確認する

  • 見覚えのない管理者アカウント
  • 身に覚えのない投稿や固定ページ
  • 海外サイトなどへの不審な転送
  • 突然増えた迷惑コメント
  • 検索結果に表示される不審なページ
  • サーバー容量の急増
  • Search Consoleのセキュリティ警告

不正アクセスが疑われる場合は、むやみにファイルを削除せず、サーバー会社やセキュリティに詳しい専門家へ相談します。

9.プライバシーポリシー・広告表記・事業者情報を確認する

ホームページでは、掲載内容や提供するサービスに応じて、利用者へ必要な情報を分かりやすく示します。

以下は一般的な情報であり、個別の法的判断を示すものではありません。販売方法、商品、業種、取得する情報によって必要事項は異なります。

プライバシーポリシーを確認する

問い合わせフォーム、アクセス解析、メール配信、予約、決済などを利用する場合は、取得する情報や利用目的、外部サービスの利用状況を整理します。

  • 取得する情報
  • 情報の利用目的
  • 第三者提供や委託
  • アクセス解析ツール
  • 広告配信サービス
  • Cookieなどの利用
  • 情報の安全管理
  • 問い合わせ窓口
  • ポリシーの改定方法

アクセス解析ツールを導入した後、プライバシーポリシーが導入前の内容のままになっていないか確認してください。

広告・アフィリエイト表記を確認する

アフィリエイト広告や広告記事を掲載する場合は、読者が広告を含むことを認識できるように表示します。

表記がフッターの奥などにしかなく、記事を読む人が気づきにくい状態になっていないか確認してください。

インターネット販売を行う場合

ホームページ上で商品や有料サービスの通信販売を行う場合は、特定商取引法などに基づく表示が必要になることがあります。

  • 販売事業者の氏名または名称
  • 住所・電話番号などの連絡先
  • 販売価格
  • 商品代金以外の費用
  • 支払方法・支払時期
  • 商品の引渡時期やサービス提供時期
  • 返品・キャンセル条件

実際に必要となる表示は、取引内容や契約方法によって異なります。消費者庁の公式情報や専門家へ確認してください。

運営者・事業内容を確認する

訪問者が安心して問い合わせできるように、運営者情報や事業内容を分かりやすくします。

  • どのような事業者が運営しているか
  • 誰を対象にしたサービスか
  • 何を提供しているか
  • 対応地域・対応時間
  • 問い合わせ方法
  • 料金や契約の基本条件

顔写真や本名を必ず公開しなければならないという意味ではありません。

公開できる範囲で、事業の実態、専門分野、対応範囲、連絡方法を具体的に伝えます。

10.毎月アクセス・検索・問い合わせを改善する

ホームページ公開後は、アクセス数だけを見るのではなく、検索表示、ページ閲覧、問い合わせまでの流れを確認します。

毎月確認する基本指標

指標確認すること改善例
表示回数検索結果へ表示されているか不足するテーマの記事を追加
クリック数検索結果から訪問されているかタイトル・説明文を改善
掲載順位どの検索語で何位か内容追加・関連ページ作成
閲覧ページよく読まれるページは何か関連記事・導線を追加
問い合わせ数事業成果へつながったかフォーム・訴求・導線を改善
問い合わせ率訪問に対して何件問い合わせがあったか料金・実績・FAQを改善

検索結果に表示されているがクリックされない場合

  • タイトルから内容が分かるか
  • 検索した人の目的と内容が合っているか
  • 古い年や古い情報が残っていないか
  • 競合ページより具体性があるか
  • 説明文が抽象的すぎないか

読まれているが問い合わせにつながらない場合

  • サービス内容が明確か
  • 料金や依頼の流れが分かるか
  • 問い合わせ対象者が明確か
  • 不安を解消するFAQがあるか
  • 問い合わせボタンを見つけやすいか
  • フォームの項目が多すぎないか
  • 返信までの目安が分かるか

情報を定期的に更新する

次の情報は、時間が経つと古くなりやすい項目です。

  • 料金
  • 営業時間・休業日
  • 対応地域
  • サービス内容
  • 担当者・連絡先
  • ツールの機能や料金
  • 法律・制度に関する説明
  • 外部リンク

記事の更新日だけを変更するのではなく、本文、リンク、画像、料金、手順など、実際の内容を確認して更新します。

一度に多く変更しすぎない

タイトル、本文、デザイン、フォーム、広告配置を同時に変更すると、どの変更が結果へ影響したのか分かりにくくなります。

改善するときは、次のように記録します。

項目記録例
変更日2026年8月6日
対象ページサービス紹介ページ
課題閲覧はあるが問い合わせが少ない
変更内容料金例と依頼手順を追加
確認指標問い合わせページへの移動率
確認日変更から約1か月後

アクセスが少ない時期は、数日の変化だけで良し悪しを決めず、一定期間のデータを確認します。

公開後の時期別チェックリスト

公開当日

  • トップページと主要ページを表示する
  • スマートフォンで確認する
  • メニューと内部リンクを確認する
  • 問い合わせフォームをテスト送信する
  • HTTPSと証明書エラーを確認する
  • 検索エンジン除外設定を確認する
  • Search Consoleの所有権を確認する
  • サイトマップを送信する
  • アクセス解析のリアルタイム計測を確認する

公開後1週間以内

  • 主要ページのインデックス状況を確認する
  • 404エラーやリンク切れを確認する
  • PageSpeed Insightsで主要ページを確認する
  • バックアップ設定を確認する
  • 復元方法を記録する
  • 管理者アカウントと権限を確認する
  • プライバシーポリシーを確認する
  • 問い合わせをキーイベントとして計測する

毎月

  • WordPress・テーマ・プラグインの更新を確認する
  • バックアップの成功状況を確認する
  • Search Consoleのエラーと検索実績を確認する
  • アクセス数と問い合わせ数を確認する
  • 問い合わせフォームをテストする
  • 見覚えのないユーザーやページを確認する
  • 重要な料金・営業時間・連絡先を確認する

3か月から6か月ごと

  • 古い記事・リンク・画像を見直す
  • 不要なプラグインやユーザーを整理する
  • 主要ページの表示速度を再確認する
  • バックアップの復元方法を確認する
  • 問い合わせまでの導線を見直す
  • サービス内容とホームページの説明が一致しているか確認する
  • プライバシーポリシーや事業者情報を見直す

ホームページ運用管理表の作り方

一人で運営している場合でも、確認内容と変更履歴を簡単に記録しておくと、問題が起きたときに原因を探しやすくなります。

管理項目記録内容
ドメイン管理会社・更新期限・ログイン先
サーバー契約先・更新期限・管理画面
WordPress管理URL・管理担当者
テーマ名称・購入先・更新方法
プラグイン名称・目的・更新日
バックアップ頻度・保存先・復元方法
Search Console登録アカウント・確認日
アクセス解析プロパティ・測定ID・計測方法
変更履歴変更日・対象・変更内容・担当者
障害対応連絡先・停止方法・復旧手順

パスワードそのものを、誰でも見られる管理表へ記載しないようにします。

管理表には、ログイン先、管理担当者、パスワード管理方法などを記録し、認証情報は安全な方法で別管理してください。

ホームページ公開後によくある失敗

公開後に一度もフォームを送信しない

フォームが表示されていても、通知先、送信元、迷惑メール判定などの問題でメールが届かない場合があります。

公開直後と、テーマ・プラグイン・メール設定の変更後にテストします。

Search Consoleへ登録しただけで安心する

Search Consoleへ登録しても、すべてのページが自動的に検索結果へ掲載されるとは限りません。

インデックス状況、検索実績、ページの品質、内部リンクなどを継続的に確認します。

アクセス数だけを見る

アクセス数が増えても、事業と関係のない人ばかりが訪れている場合は、問い合わせへつながりにくくなります。

検索キーワード、閲覧ページ、問い合わせ数、キーイベントまで確認してください。

バックアップの保存だけで安心する

保存期間が短い、必要なファイルが含まれていない、復元方法が分からないといった問題があります。

保存対象、保存先、保存期間、復元方法をセットで確認します。

更新通知を長期間放置する

更新を放置すると、不具合やセキュリティ上の問題が残る可能性があります。

ただし、バックアップなしで一斉更新するのではなく、変更内容と影響を確認して進めます。

デザイン変更ばかり繰り返す

色、余白、画像を調整することも必要ですが、訪問者が知りたいのは、サービス内容、料金、依頼方法、解決できる問題です。

デザインを変更する前に、問い合わせにつながらない原因が、情報不足や導線にないか確認します。

ボタンの色を30分悩んだ結果、料金ページが存在しない。ホームページ運用でたまに開催される、豪華な前菜だけのコースです。

URLを簡単に変更する

公開済みページのURLを変更すると、過去のリンク、検索結果、SNS投稿などが古いURLのまま残ります。

変更する場合は、旧URLから新URLへの転送、内部リンク、サイトマップ、Search Consoleなどへの影響を確認してください。

ホームページ公開後に関するよくある質問

公開後、Google検索にはいつ表示されますか?

数日で登録される場合もあれば、数週間以上かかる場合もあります。

Search ConsoleのURL検査で状態を確認し、サイトマップ、内部リンク、noindex設定、ページ内容などを見直してください。

インデックス登録をリクエストしても、検索結果への掲載や掲載時期が保証されるわけではありません。

サイトマップは毎回送信する必要がありますか?

同じサイトマップURLをSearch Consoleへ正常に登録できている場合、記事を追加するたびに再送信する必要は通常ありません。

サイトマップのURLを変更した場合や、エラーが表示されている場合は、設定を確認してください。

記事を更新するたびにインデックス申請が必要ですか?

すべての小さな修正で申請する必要はありません。

Googleはリンクやサイトマップなどを通じてページを再クロールします。

大幅に内容を更新した重要ページや、緊急性のある修正などでは、URL検査から再クロールを依頼できます。

Google AnalyticsとSearch Consoleは両方必要ですか?

確認できる内容が異なります。

ツール主に確認する内容
Search ConsoleGoogle検索での表示、クリック、検索語、インデックス
Google Analyticsサイト訪問後の閲覧、行動、問い合わせなど

検索から訪問されるまでをSearch Console、訪問後の行動をGoogle Analyticsで見ると整理しやすくなります。

アクセス数が少なくても分析できますか?

公開直後は、細かい割合や数日の増減より、計測が正常か、どのページが表示されているか、問い合わせが記録されているかを確認します。

アクセスが増えてから、流入元、ページ間の移動、問い合わせ率などを詳しく分析します。

WordPressは毎回すぐ更新した方がよいですか?

セキュリティ更新を長期間放置することは避けるべきですが、更新前にはバックアップと互換性を確認します。

事業上重要なホームページや大きな更新では、テスト環境で確認してから本番へ反映する方法があります。

バックアップはサーバー会社に任せれば十分ですか?

サーバー会社のバックアップは重要ですが、保存期間、対象範囲、復元方法、料金を確認する必要があります。

事業上重要なデータについては、サーバーとは別の保存先や、自分で取得するバックアップも検討してください。

ホームページはどのくらいの頻度で更新すべきですか?

更新回数だけを増やす必要はありません。

料金、営業時間、サービス内容など、古い情報を放置しないことが重要です。

記事は、顧客の疑問へ答えられるテーマがあるときに追加し、既存ページも定期的に見直します。

問い合わせが来ない場合は何を改善すればよいですか?

まず、アクセスがないのか、アクセスはあるが問い合わせがないのかを分けます。

  • 検索表示が少ない場合:記事テーマ、ページ内容、インデックスを確認する
  • 表示されるがクリックされない場合:タイトルと説明文を確認する
  • 訪問されるが問い合わせがない場合:サービス説明、料金、信頼情報、導線を確認する
  • フォームまで進むが完了しない場合:入力項目、エラー、操作性を確認する

原因を分けずに全面リニューアルすると、改善というより総入れ替え抽選会になります。

ホームページ公開後のアクセス数、流入経路、閲覧ページ、問い合わせなどを確認する方法は、個人事業主向けGoogleアナリティクス4の使い方|設定・見るべき指標を解説で紹介しています。

ホームページ公開後にSEOを改善する場合は、検索意図、ページタイトル、見出し、内部リンク、URL、画像altなどを順番に整えます。具体的な基本手順は、個人事業主向けホームページのSEO対策|タイトル・見出し・内部リンクの基本で紹介しています。

まとめ

ホームページは、公開して終わりではありません。

公開後には、次の10項目を確認します。

  1. 表示・リンク・問い合わせフォームを確認する
  2. Google Search Consoleを設定する
  3. アクセス解析を設定する
  4. タイトル・説明文・見出し・内部リンクを確認する
  5. スマートフォン表示とページ速度を改善する
  6. バックアップと復元方法を用意する
  7. WordPress・テーマ・プラグインを更新する
  8. ログイン・権限・セキュリティを確認する
  9. プライバシーポリシー・広告表記・事業者情報を確認する
  10. 毎月アクセス・検索・問い合わせを改善する

公開直後は、表示、フォーム、Search Console、アクセス解析、バックアップを優先します。

その後は、WordPressの更新、セキュリティ、検索実績、問い合わせ数を毎月確認してください。

改善するときは、アクセスが少ないのか、検索結果でクリックされないのか、訪問後に問い合わせへ進まないのかを分けて考えます。

ホームページ運用の目的は、毎日どこかを変更することではありません。必要な人へ正しい情報を届け、問い合わせや依頼につながる状態を、安全に維持することです。

公開はゴールではなく開店日です。開店祝いの花だけ並べて、レジと電話が動いていなかったら、まあまあ豪快です。まずはフォームのテストから始めましょう。

WordPressでホームページを公開するまでの手順は、以下の記事も参考にしてください。

個人事業主向けWordPressホームページの作り方|準備から公開までの手順

参考にした公式情報

※本記事は2026年8月6日時点の公式情報をもとにした一般的な解説です。Google、WordPress、利用中のテーマ、プラグイン、サーバー、法律・制度の仕様は変更される可能性があります。設定や契約を行う際は、各公式サイトの最新情報をご確認ください。