個人事業主向けGoogleアナリティクス4の使い方|設定・見るべき指標を解説

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ホームページを公開した後、「何人に見られているのか」「どの記事が読まれているのか」「問い合わせにつながっているのか」を確認するために使われるのが、Googleアナリティクス4です。

Googleアナリティクス4は、一般にGA4と呼ばれます。

GA4を導入すると、サイトを利用したユーザー数、訪問回数、流入経路、閲覧されたページ、問い合わせなどの重要な行動を確認できます。

ただし、GA4を設置しただけではホームページは改善されません。

数字を毎日眺めても、目的が決まっていなければ「今日は7人、昨日は5人でした」で会議が終了します。参加者が自分一人でも、だいぶ気まずい会議です。

個人事業主がGA4を使うときは、アクセス数を増やすことだけでなく、どこから来た人が、どのページを読み、問い合わせなどの成果へ進んだかを確認することが重要です。

この記事では、個人事業主、フリーランス、小規模事業者向けに、GA4の基本、WordPressへの設定方法、データ収集の確認、見るべき指標、問い合わせ計測、Google Search Consoleとの連携、毎週・毎月の確認方法まで解説します。

本記事は2026年8月6日時点のGoogle公式情報をもとにした一般的な解説です。GA4、Site Kit、WordPressの画面やメニュー名は、アカウント、権限、プラグインのバージョンによって異なる場合があります。

Google Search Consoleの登録、サイトマップ送信、検索パフォーマンスの確認方法は、以下の記事をご覧ください。

個人事業主向けGoogle Search Consoleの使い方|登録・サイトマップ・確認項目

ホームページ公開後に必要なSEO、保守、改善の全体像は、以下の記事で解説しています。

個人事業主がホームページ公開後にやること10選|SEO・保守・改善方法を解説

この記事でわかること

  • Googleアナリティクス4で確認できること
  • GA4とGoogle Search Consoleの違い
  • WordPressへGA4を設定する方法
  • 計測コードの二重設置を防ぐ方法
  • リアルタイムレポートでデータ収集を確認する方法
  • 拡張計測機能と内部アクセス除外の考え方
  • 個人事業主が見るべきGA4の指標
  • 問い合わせをキーイベントとして計測する方法
  • Search ConsoleとGA4を連携する方法
  • アクセス解析をサイト改善へつなげる方法

個人事業主がGA4を使う結論

個人事業主がGA4を使う場合は、次の順番で進めます。

  1. ホームページの目的を決める
  2. GA4を一つの方法で設置する
  3. リアルタイムレポートで計測を確認する
  4. 問い合わせなどをキーイベントに設定する
  5. 流入経路、ランディングページ、キーイベントを確認する
  6. 毎月一つ以上の改善を実施する

GA4の目的は、数字を集めることではなく、ホームページの次の改善を決めることです。

最初からすべてのレポートを使いこなす必要はありません。

まずは、次の5つの質問に答えられる状態を目指します。

確認したいこと主に使うレポート・指標
何人が利用したかアクティブユーザー数
どこから来たかトラフィック獲得
最初にどのページを見たかランディングページ
どのページが読まれたかページとスクリーン
問い合わせにつながったかキーイベント

Googleアナリティクス4とは

Googleアナリティクス4は、ウェブサイトやアプリにおける利用者の行動を計測・分析するサービスです。

GA4では、ページ表示、スクロール、リンクのクリック、ファイルのダウンロード、フォーム送信などを「イベント」という単位で扱います。

たとえば、次のような行動を計測できます。

  • ホームページが表示された
  • 記事が読まれた
  • ページの下部までスクロールされた
  • 外部サイトへのリンクがクリックされた
  • PDFなどのファイルがダウンロードされた
  • 問い合わせフォームが送信された
  • 商品が購入された

Google公式「次世代のアナリティクス、Googleアナリティクスのご紹介」を確認する

GA4とGoogle Search Consoleの違い

GA4とGoogle Search Consoleは、どちらもホームページ改善に使いますが、確認する範囲が異なります。

ツール主に確認する範囲確認できること
Google Search ConsoleGoogle検索結果からサイトへ来るまで検索キーワード、表示回数、クリック数、掲載順位、インデックス状況
GA4サイトへ来た後ユーザー数、訪問回数、閲覧ページ、流入経路、問い合わせなどの行動

たとえば、検索結果で記事が100回表示され、5回クリックされたことはSearch Consoleで確認します。

その5回の訪問で、どの記事が読まれ、問い合わせへ進んだかはGA4で確認します。

Search Consoleは「来る前」、GA4は「来た後」を見るツールです。

両方を使うと、検索結果での露出から、サイト内の行動、問い合わせまでをつなげて考えられます。

GA4を設定する前にホームページの目的を決める

GA4を設置する前に、ホームページで利用者に取ってほしい行動を決めます。

ホームページの種類主な目的計測候補
サービス紹介サイト問い合わせを獲得するフォーム送信、電話、メール、予約
店舗サイト来店・予約につなげる予約、地図、電話、メニュー閲覧
ブログ・情報サイト記事を読んでもらう記事閲覧、スクロール、関連ページ移動
ネットショップ商品を販売する商品閲覧、カート追加、購入
資料配布サイト資料を利用してもらうPDF・資料のダウンロード

個人事業主のサービスサイトでは、問い合わせフォームの送信、予約完了、電話リンクのクリックなどが重要な行動になります。

ただし、クリックされたことと、実際に通話・契約が成立したことは同じではありません。

GA4で計測できる範囲と、顧客管理や売上管理で確認する範囲を分けてください。

WordPressへGA4を設定する方法

WordPressへGA4を導入する主な方法には、次のようなものがあります。

方法特徴向いている人
Site Kit by GoogleGoogle公式プラグインで接続・コード設置ができる初心者、Googleサービスをまとめて確認したい人
テーマの計測コード欄テーマの専用欄へ測定IDなどを設定する使用テーマが正式対応している人
Googleタグマネージャー複数の計測タグやイベントをまとめて管理できる複数の計測を細かく設定したい人
コードを直接設置テーマファイルなどへコードを追加するHTML・WordPressの知識がある人

初心者の場合は、Google公式のWordPressプラグインであるSite Kit by Googleが候補になります。

ただし、設置方法を複数併用すると、同じページ表示が2回計測される可能性があります。

GA4の計測コードは、原則として一つの管理方法に統一してください。

1.プライバシーポリシーを確認する

GA4を導入する場合は、サイトのプライバシーポリシーやCookieに関する案内を確認します。

  • Googleアナリティクスを使用していること
  • Cookieなどを利用して情報を収集する場合があること
  • 収集した情報をアクセス解析や改善に使うこと
  • Googleによる情報の利用に関する案内
  • 利用者が計測を拒否・管理できる方法

必要な表示や同意取得の方法は、対象地域、広告機能の利用、取り扱う情報、事業内容によって異なります。

海外の利用者を対象とする場合や、Google広告、リマーケティング、ユーザー提供データなどを利用する場合は、対象地域の法令やGoogleの最新ポリシーも確認してください。

Google公式「プライバシーの開示に関するポリシー」を確認する

2.既存のGA4タグがないか確認する

新しくSite Kitを設定する前に、すでにGA4が設置されていないか確認します。

  • WordPressテーマのアクセス解析設定
  • Googleタグマネージャー
  • アクセス解析用プラグイン
  • ヘッダー・フッターへコードを追加するプラグイン
  • 子テーマやテーマファイルへ直接追加したコード

Site Kitは既存のタグを検出する場合があります。

既存のタグが見つかった場合は、そのタグを使うのか、Site Kitへ一本化するのかを決めてください。

よく分からないまま両方を有効にすると、アクセスが実際より多く記録される可能性があります。数字が伸びて喜んだら、自分で2回数えていただけ、というアクセス解析界の一人二役です。

Google公式「Site Kitが設置するコードの管理」を確認する

3.Site Kit by Googleをインストールする

  1. WordPress管理画面を開く
  2. 「プラグイン」→「新規プラグインを追加」を開く
  3. 検索欄へ「Site Kit by Google」と入力する
  4. 提供元がGoogleのプラグインであることを確認する
  5. 「今すぐインストール」を押す
  6. インストール後に「有効化」を押す

有効化後、WordPress管理画面の左側に「Site Kit」が表示されます。

Google公式「Site Kitのインストールと設定」を確認する

4.Googleアカウントと接続する

Site Kitの設定画面から、サイト運営に使用するGoogleアカウントへ接続します。

  1. 「Site Kit」→「ダッシュボード」を開く
  2. 「Googleでログイン」またはセットアップ開始ボタンを押す
  3. サイト管理に使用するGoogleアカウントを選ぶ
  4. 表示される権限を確認する
  5. サイト所有権やSearch Consoleとの接続を進める

複数のGoogleアカウントを持っている場合は、Search ConsoleやGA4を管理するアカウントを統一すると、後の権限管理が分かりやすくなります。

外注先の個人アカウントだけでプロパティを作成すると、契約終了後に管理できなくなる可能性があります。

事業者自身が管理権限を持つGoogleアカウントを基本にしてください。

5.Site KitとGoogleアナリティクスを接続する

Site Kitの初期設定でAnalyticsを接続しなかった場合は、後から設定できます。

  1. 「Site Kit」→「設定」を開く
  2. 「ほかのサービスに接続」または同様の項目を開く
  3. 「Analytics」のセットアップを開始する
  4. 既存のAnalyticsアカウント、プロパティ、ウェブデータストリームを選ぶ
  5. 存在しない場合は新しいプロパティなどを作成する
  6. 接続内容を確認し、設定を完了する

GA4の構成は、次のように考えると分かりやすくなります。

階層役割
アカウント組織・事業の管理単位事業者名
プロパティ計測・レポートの管理単位事業サイト
ウェブデータストリームウェブサイトからデータが流れる入口https://example.com/

別のサイトやテストサイトのプロパティを選ばないように、サイトURLとストリーム名を確認してください。

Google公式「Site KitでAnalyticsを設定する」を確認する

6.測定IDと接続先を確認する

GA4のウェブデータストリームには、「G-」から始まる測定IDがあります。

G-XXXXXXXXXX

測定IDは、どのウェブデータストリームへ情報を送るかを識別するためのものです。

Googleアナリティクス側では、次の手順で確認できます。

  1. Googleアナリティクスを開く
  2. 対象プロパティを選ぶ
  3. 左下の「管理」を開く
  4. 「データストリーム」を開く
  5. 対象のウェブデータストリームを選ぶ
  6. サイトURLと測定IDを確認する

Site Kit側でも、接続しているAnalyticsのアカウント、プロパティ、ウェブデータストリームを確認してください。

Google公式「測定ID」を確認する

7.リアルタイムレポートで計測を確認する

設定後は、必ず自分でサイトを開き、GA4へデータが届いているか確認します。

  1. WordPressからログアウトするか、シークレットウィンドウを開く
  2. 自分のホームページへアクセスする
  3. トップページと記事を数ページ閲覧する
  4. Googleアナリティクスを開く
  5. 「レポート」→「リアルタイム」を開く
  6. 過去30分間のユーザー、閲覧ページ、イベントを確認する

Site Kitでは、ログイン中のWordPress利用者を計測対象から除外する設定が使われる場合があります。

管理画面へログインしたまま確認してデータが出ない場合は、シークレットウィンドウや別端末から試してください。

通常の詳細レポートへデータが表示されるまで時間がかかる場合があります。設置直後の確認にはリアルタイムレポートを使います。

Google公式「リアルタイムレポート」を確認する

Google公式「データ収集の確認」を確認する

8.拡張計測機能を確認する

GA4の拡張計測機能では、コードを個別に追加しなくても、一定の利用者行動を自動的に計測できます。

  • ページビュー
  • スクロール
  • 外部リンクのクリック
  • サイト内検索
  • 動画の操作
  • ファイルのダウンロード
  • フォーム操作

利用できる計測内容や条件は、サイトの構造や設定によって異なります。

フォーム送信が自動計測されたからといって、必ずしも正常に問い合わせが完了したことを意味するとは限りません。

イベント名、発生ページ、件数をテストし、目的に合う計測になっているか確認してください。

Google公式「拡張計測機能イベント」を確認する

9.自分や関係者のアクセスを除外する

サイト公開直後は、事業者本人が記事やデザインを繰り返し確認するため、自分のアクセスがデータへ多く含まれることがあります。

固定IPアドレスなどを利用できる環境では、内部トラフィックとして定義し、データフィルタで除外する方法があります。

  1. GA4の「管理」を開く
  2. 対象のウェブデータストリームを開く
  3. Googleタグの設定から内部トラフィックを定義する
  4. 「データフィルタ」で内部トラフィック用フィルタを作る
  5. 最初はテスト状態で確認する
  6. 問題がないことを確認して有効化する

携帯回線、家庭用インターネット、外出先などでは、IPアドレスが変わる場合があります。

また、データフィルタで除外されたデータは後から元に戻せないため、いきなり有効状態にせずテストしてください。

Site Kitを使う場合は、WordPressへログインしている利用者を除外する設定も確認します。

Google公式「内部トラフィックの除外」を確認する

10.データ保持期間を確認する

GA4では、ユーザーレベル・イベントレベルのデータ保持期間を設定できます。

標準のGA4プロパティでは、対象データについて2か月または14か月を選択できる設定があります。

  1. GA4の「管理」を開く
  2. 「データの収集と修正」を確認する
  3. 「データの保持」を開く
  4. 現在の保持期間を確認する
  5. 利用目的やプライバシー方針に合わせて設定する

長ければよいと自動的に判断するのではなく、分析上の必要性とプライバシー管理の両方を考えて設定してください。

Google公式「データの保持」を確認する

11.個人を特定できる情報をGA4へ送らない

氏名、メールアドレス、電話番号など、個人を特定できる情報を通常のGA4データとして送信しないようにします。

  • URLへ氏名やメールアドレスを含めない
  • 問い合わせ内容をイベント名やイベントパラメータへ入れない
  • 顧客番号をそのままページURLへ含めない
  • 入力フォームの値を無条件にGA4へ送らない
  • 計測ツールへ送信される情報をテストする

問い合わせフォームの完了を測定する場合は、氏名や問い合わせ本文ではなく、「正常に送信された」というイベントだけを記録します。

Google公式「個人を特定できる情報を送信しないためのヒント」を確認する

個人事業主がGA4で見るべき8つの指標

GA4には多くの指標がありますが、最初は次の8つを中心に確認します。

指標・項目意味確認する目的
アクティブユーザー数指定期間にサイトを利用したユニークユーザー数利用者の規模を確認する
新規ユーザー数初めてサイトを利用したユーザー数新しい利用者の獲得状況を確認する
セッション数サイト内で始まった訪問・操作のまとまり訪問回数を確認する
表示回数ページや画面が表示された回数コンテンツの閲覧量を確認する
エンゲージメント率一定条件を満たした訪問の割合内容が利用者の関心に合っているか考える
平均エンゲージメント時間ページがフォーカスされ利用された時間実際に見られた時間の傾向を確認する
セッションの参照元・メディア検索、SNS、他サイトなどの流入元集客経路を確認する
キーイベント問い合わせなど事業上重要な行動ホームページの成果を確認する

アクティブユーザー数

アクティブユーザー数は、指定した期間にサイトを利用したユニークユーザーの数です。

同じ人が複数回訪問しても、ユーザー数とセッション数は同じにならない場合があります。

ユーザー数は利用者の規模、セッション数は訪問・利用機会の規模を見る指標として考えます。

Google公式「ユーザーに関する指標を理解する」を確認する

エンゲージメント率

エンゲージメント率は、全セッションのうち、エンゲージメントセッションになった割合です。

エンゲージメントセッションは、次のいずれかを満たした訪問です。

  • 10秒を超えて継続した
  • キーイベントが発生した
  • ページビューまたはスクリーンビューが2回以上発生した

エンゲージメント率が低い場合は、タイトルと内容が合っていない、ページ表示が遅い、冒頭で答えが分からない、利用者が求める情報と異なるなどの可能性を検討します。

ただし、電話番号や営業時間だけを確認してすぐ離れた利用者など、短時間でも目的を達成している場合があります。

一つの指標だけで良い・悪いを断定しないようにしてください。

Google公式「エンゲージメント率と直帰率」を確認する

リアルタイムレポートの使い方

リアルタイムレポートは、主に設定やイベントの動作確認に使います。

  • GA4のタグが動いているか
  • 閲覧したページが記録されているか
  • イベントが発生しているか
  • キーイベントが記録されているか
  • キャンペーン用URLの流入元が記録されているか

リアルタイムの数字が増減する様子を眺め続けても、長期的な改善判断には向きません。

アクセス傾向や記事の成果は、7日間、28日間、数か月など、一定期間で比較します。

トラフィック獲得レポートの使い方

トラフィック獲得レポートでは、サイトへの訪問がどこから発生したかを確認できます。

左側のメニュー構成はプロパティによって異なる場合があります。見つからない場合は、GA4内の検索欄で「トラフィック獲得」と検索してください。

主なチャネル意味
Organic SearchGoogleなどの自然検索
Direct参照元を判定できない直接的な訪問など
Referralほかのウェブサイトからの訪問
Organic Social広告ではないSNS投稿などからの訪問
Paid Search検索広告からの訪問
Email適切に識別されたメールからの訪問
Unassigned既定の分類ルールへ当てはまらない訪問

トラフィック獲得では、セッション数だけでなく、エンゲージメント率やキーイベントも一緒に確認します。

状況考えられること
訪問数もキーイベントも多い有効な集客経路の可能性がある
訪問数は多いがキーイベントが少ない対象者、ページ内容、導線が合っていない可能性がある
訪問数は少ないがキーイベント率が高い質の高い流入元で、集客量を増やす余地がある
訪問数もキーイベントも少ない露出・対象者・内容を見直す必要がある

Google公式「トラフィック獲得レポート」を確認する

ページとスクリーンレポートの使い方

ページとスクリーンレポートでは、サイト内で閲覧されたページを確認できます。

  • よく読まれている記事
  • 表示回数が少ないページ
  • 平均エンゲージメント時間
  • ページごとのイベント数
  • ページごとのキーイベント

表示回数が多いページには、関連するサービスページ、問い合わせページ、比較記事などへの内部リンクを追加する方法があります。

表示回数は多いのに問い合わせへ進まない場合は、次の点を確認します。

  • 記事を読んだ後の次の行動が示されているか
  • 問い合わせ先が見つけやすいか
  • サービス内容と料金の考え方が分かるか
  • 利用者の不安に答えているか
  • 関連ページへの内部リンクがあるか

Google公式「ページとスクリーンのレポート」を確認する

ランディングページレポートの使い方

ランディングページは、利用者が一回の訪問で最初に開いたページです。

ブログ記事が検索結果から読まれた場合、その記事がランディングページになります。

ランディングページレポートでは、ページごとに次を確認します。

  • セッション数
  • アクティブユーザー数
  • エンゲージメント率
  • 平均エンゲージメント時間
  • キーイベント

アクセスが多いランディングページは、サイトの入口として重要です。

そのページだけを読んで終了しても問題がない記事なのか、サービスや問い合わせへ進んでもらう記事なのかを分けて考えてください。

Google公式「ランディングページレポート」を確認する

問い合わせをキーイベントとして計測する

GA4では、事業にとって重要なイベントを「キーイベント」として設定できます。

個人事業主のホームページでは、次の行動が候補になります。

  • 問い合わせフォームの送信完了
  • 予約の完了
  • 見積もり依頼の完了
  • 資料のダウンロード
  • 電話リンクのクリック
  • メールリンクのクリック
  • 商品の購入

すべてのクリックやスクロールをキーイベントにすると、本当に重要な成果が分かりにくくなります。

キーイベントは、事業上重要な行動へ絞ってください。

方法1.送信完了ページを計測する

問い合わせ送信後に専用の完了ページへ移動する場合は、そのページ表示をもとにイベントを作成できます。

https://example.com/contact-thanks/

設定例は次のとおりです。

設定項目設定例
カスタムイベント名generate_lead
元のイベントpage_view
条件page_locationに/contact-thanks/を含む
  1. GA4の「管理」を開く
  2. 「データの表示」→「イベント」を開く
  3. イベント作成画面を開く
  4. イベント名と条件を設定する
  5. 保存する
  6. テスト送信してリアルタイムまたはDebugViewで確認する
  7. 正常に記録されたイベントをキーイベントとしてマークする

完了ページを直接開ける場合や再読み込みできる場合は、実際の問い合わせ件数より多く記録される可能性があります。

GA4の件数と、実際に受信した問い合わせ件数を定期的に照合してください。

方法2.フォーム送信イベントを使う

拡張計測機能などによって、フォーム送信に関するイベントが記録される場合があります。

ただし、検索フォームやメール登録フォームなども含まれる可能性があるため、イベントをそのままキーイベントにしないよう注意します。

  • 問い合わせフォームだけで発生しているか
  • 入力途中ではなく正常送信時に発生しているか
  • エラー送信も数えていないか
  • 一回の送信で複数回発生していないか
  • ページURLやフォーム識別情報で絞り込めるか

フォームの仕様によっては、Googleタグマネージャー、フォームプラグインとの連携、個別のJavaScript設定などが必要になります。

技術的な設定に自信がない場合は、誤った成果データを長期間集める前に、制作会社や計測担当者へ確認してください。

Google公式「イベントにキーイベントとしてマークを付ける」を確認する

Google公式「カスタムイベント」を確認する

Google Search ConsoleとGA4を連携する

Search ConsoleとGA4を連携すると、GA4内でGoogle検索のクエリや検索トラフィックに関するレポートを確認できます。

連携には、GA4プロパティの編集権限と、Search Consoleプロパティの確認済み所有者権限などが必要です。

  1. GA4の「管理」を開く
  2. 「サービス間のリンク設定」を確認する
  3. 「Search Consoleのリンク」を開く
  4. 「リンク」を押す
  5. 対象のSearch Consoleプロパティを選ぶ
  6. 対象のウェブデータストリームを選ぶ
  7. 内容を確認して送信する

連携すると、主に次のレポートを利用できます。

  • Googleオーガニック検索クエリ
  • Googleオーガニック検索トラフィック

Search Consoleレポートが左側に表示されない場合は、GA4の「ライブラリ」でSearch Consoleコレクションの公開が必要な場合があります。

Google公式「Search ConsoleをGoogleアナリティクスに接続する」を確認する

Search ConsoleとGA4の数字が一致しない理由

Search Consoleのクリック数と、GA4のユーザー数やセッション数は、完全には一致しません。

  • クリックとセッションで数えている対象が異なる
  • JavaScriptが動作しない環境ではGA4が計測できない場合がある
  • Cookieの同意・拒否やブラウザ設定の影響がある
  • データ処理や表示までの時間が異なる
  • タイムゾーンが異なる場合がある
  • プライバシー保護のため一部データが表示されないことがある
  • 同じ人が検索結果から複数回クリックする場合がある

数字を無理に一致させるのではなく、各ツールの役割に合わせて使います。

確認内容使うツール
検索結果で何回表示されたかSearch Console
検索結果から何回クリックされたかSearch Console
サイト内でどのページが見られたかGA4
問い合わせイベントが発生したかGA4
実際に問い合わせを受信したかメール・フォーム・顧客管理
契約・売上につながったか顧客管理・会計・販売管理

Google公式「Search Consoleのデータについて」を確認する

GA4の数字からサイト改善を考える方法

検索表示は多いがクリックが少ない

Search Consoleで表示回数は多いのにクリックが少ない場合は、次を確認します。

  • 記事タイトルが検索意図に合っているか
  • タイトルから記事の内容が分かるか
  • 検索結果上の説明が分かりやすいか
  • 検索順位がクリックされやすい位置か
  • 競合ページより具体性があるか

クリックはあるがエンゲージメントが低い

検索結果からクリックされても、ページが十分に利用されていない場合は、次を確認します。

  • タイトルと本文の内容が一致しているか
  • 冒頭で結論や対象者を示しているか
  • 文字が読みにくくないか
  • 広告や案内が本文を妨げていないか
  • スマートフォンで表示が崩れていないか
  • ページ表示が遅くないか

記事は読まれているが問い合わせが少ない

  • 記事の読者とサービスの対象者が一致しているか
  • 記事からサービスページへ移動できるか
  • サービス内容・料金・流れが分かるか
  • 問い合わせ前の不安へ答えているか
  • 問い合わせボタンが見つけやすいか
  • 入力項目が多すぎないか
  • フォームが正常に動作しているか

流入は少ないが問い合わせ率が高い

訪問数が少なくても問い合わせにつながる流入元やページは、事業との相性がよい可能性があります。

  • 同じテーマの記事を増やす
  • 関連キーワードの記事を作る
  • 既存記事から内部リンクを追加する
  • サービス説明を充実させる
  • 有効な紹介元との関係を強化する

アクセス数だけでなく、問い合わせや契約への貢献も含めて判断します。

毎週確認する項目

毎週、直近7日間とその前の7日間を比較します。

  • アクティブユーザー数
  • セッション数
  • 主な流入チャネル
  • 上位のランディングページ
  • 上位の閲覧ページ
  • キーイベント数
  • フォームやサイトの異常

アクセスが急にゼロになった場合は、人気が一晩で消えたと結論付ける前に、タグ、プラグイン、同意設定、サイト障害を確認します。

毎月確認する項目

毎月、直近28日間または1か月と前期間を比較します。

  1. ユーザー数とセッション数の増減を確認する
  2. 流入チャネル別の成果を確認する
  3. 上位10件のランディングページを確認する
  4. 表示が増えたページ・減ったページを確認する
  5. キーイベント数と実際の問い合わせ数を照合する
  6. 問い合わせにつながったページ・流入元を確認する
  7. 改善するページを一つ以上決める
  8. 改善内容と実施日を記録する

月次確認表の例

項目今月前月変化対応
アクティブユーザー入力入力増減を確認流入元を確認
Organic Search入力入力増減を確認検索ページを確認
上位ランディングページページ名ページ名順位を確認内部リンクを改善
キーイベント入力入力増減を確認実件数と照合
次回改善ページ名・改善内容・実施日を記録

アクセスが3から6になれば増加率は100%ですが、まだ母数は6です。

小規模サイトでは割合だけで判断せず、実数と数か月の傾向も確認してください。クラッカーを鳴らすのは、もう少しデータが集まってからで大丈夫です。

GA4でよくある失敗

GA4を設置しただけで終わる

計測コードを設置しても、問い合わせなどの成果を設定していなければ、アクセス数しか確認できません。

ホームページの目的に合うキーイベントを設定してください。

複数の方法でタグを設置する

Site Kit、テーマ、別プラグイン、タグマネージャーなどで同じタグを重複設置すると、ページ表示やイベントが二重に記録される場合があります。

計測コードをどこで管理しているか記録し、一つの方法へ統一します。

リアルタイムだけで判断する

リアルタイムレポートは動作確認には便利ですが、長期的な傾向の分析には向きません。

7日、28日、数か月の期間で比較してください。

アクセス数だけを追う

アクセスが増えても、対象外の利用者ばかりで問い合わせにつながらなければ、事業成果は増えない可能性があります。

流入元、ランディングページ、キーイベントを合わせて確認します。

すべてのイベントをキーイベントにする

スクロール、ページ表示、外部リンクなどをすべてキーイベントにすると、問い合わせや購入など本当に重要な成果が埋もれます。

事業上重要な行動へ絞ってください。

自分のアクセスを大量に含める

記事の編集確認を何度も行うと、運営者本人のアクセスが上位に入ることがあります。

ログイン利用者の除外、内部トラフィック、テスト環境の分離を検討します。

設定後にテストしない

問い合わせ完了イベントを作っても、実際の送信時に発生しなければ成果を記録できません。

必ず自分でテスト送信し、リアルタイムレポートやDebugViewで確認してください。

個人情報をイベントへ含める

問い合わせ内容、氏名、メールアドレスなどをイベント名やURLへ含めないようにします。

「誰が問い合わせたか」ではなく、「問い合わせが完了したか」を計測してください。

数字が少ない段階で断定する

アクセス数や問い合わせ数が少ない段階では、一件の増減で割合が大きく変化します。

複数月の傾向、実数、ページの役割を合わせて判断します。

GA4に関するよくある質問

GA4は無料で使えますか?

Googleアナリティクスには、一般的なウェブサイトで利用される標準サービスがあります。

大規模組織向けには有料のGoogle Analytics 360もあります。最新の利用条件や上限は、Google公式情報を確認してください。

WordPressではSite Kitを使わなければいけませんか?

Site Kitは必須ではありません。

テーマの設定、Googleタグマネージャー、計測用プラグイン、コードの直接設置などもあります。

重要なのは、一つの方法で正しく設置し、二重計測がないことを確認することです。

設定したのにリアルタイムへ自分が表示されません

次の原因を確認してください。

  • 別のGA4プロパティを見ている
  • 計測コードが設置されていない
  • WordPressのログイン利用者が除外されている
  • Cookie同意設定で計測が停止している
  • ブラウザの拡張機能が計測を遮断している
  • キャッシュに古い設定が残っている
  • 測定IDが異なる

ログアウト状態、シークレットウィンドウ、別端末でも確認してください。

アクセス数は毎日確認した方がよいですか?

サイト障害や計測停止の確認として見ることはできますが、毎日の増減だけで改善を判断する必要はありません。

小規模サイトでは、週次と月次で一定期間を比較する方が傾向を把握しやすくなります。

ユーザー数とセッション数の違いは何ですか?

ユーザー数は利用した人の規模、セッション数は訪問・操作のまとまりの回数です。

同じ利用者が別の日に再訪問すると、一人のユーザーが複数のセッションを発生させる場合があります。

エンゲージメント率は何%なら良いですか?

すべてのサイトに共通する一つの合格値はありません。

記事、問い合わせページ、電話番号確認ページなど、ページの目的によって利用行動が異なります。

同じページの過去期間や、同じ役割を持つページ同士で比較してください。

問い合わせ数とキーイベント数が一致しません

完了ページの再読み込み、イベントの重複、計測拒否、通信エラー、迷惑送信などにより一致しない場合があります。

GA4は成果傾向の分析に使い、正式な問い合わせ件数はフォーム、メール、顧客管理などでも確認してください。

Search ConsoleとGA4は両方必要ですか?

役割が異なるため、Google検索からの集客とサイト内行動を改善する場合は、両方を利用する方法が適しています。

Search Consoleで検索結果までを確認し、GA4で訪問後の行動を確認します。

GA4の数字だけで売上を判断できますか?

問い合わせ、契約、継続、売上までの全過程がGA4だけで正確に管理できるとは限りません。

GA4、顧客管理、会計・販売管理の情報を分け、必要に応じて照合してください。

GA4で流入経路、ランディングページ、閲覧状況などを確認した後は、検索意図、ページタイトル、見出し、内部リンクなどを見直してページを改善します。SEOの具体的な基本手順は、個人事業主向けホームページのSEO対策|タイトル・見出し・内部リンクの基本で紹介しています。

まとめ

Googleアナリティクス4は、ホームページを利用した人の行動を確認し、改善につなげるためのアクセス解析サービスです。

個人事業主がGA4を使う場合は、すべての機能を覚える必要はありません。

まずは次のポイントを押さえてください。

  1. ホームページの目的と重要な行動を決める
  2. GA4の設置方法を一つに統一する
  3. リアルタイムレポートでデータ収集を確認する
  4. 自分や関係者のアクセスを適切に除外する
  5. 個人を特定できる情報をGA4へ送らない
  6. 流入経路、ランディングページ、閲覧ページを確認する
  7. 問い合わせなどをキーイベントとして設定する
  8. Search Consoleと連携して検索前後の行動を確認する
  9. 週次・月次で一定期間を比較する
  10. 毎月一つ以上の改善を実施する

GA4で重要なのは、数字を増やすことそのものではありません。

どの流入元とページが事業に役立ち、どこで利用者が止まっているのかを把握し、次の改善を決めることです。

アクセス解析は、数字を見て腕を組む儀式ではありません。「この記事から問い合わせページへのリンクを追加する」まで決めて、ようやく仕事になります。

Google Search Consoleの設定と検索データの確認方法は、以下の記事も参考にしてください。

個人事業主向けGoogle Search Consoleの使い方|登録・サイトマップ・確認項目

ホームページ公開後のSEO、保守、定期改善については、以下の記事で解説しています。

個人事業主がホームページ公開後にやること10選|SEO・保守・改善方法を解説

参考にした公式情報

※本記事は2026年8月6日時点のGoogle公式情報をもとにした一般的な解説です。Googleアナリティクス、Site Kit、Search Console、WordPressの機能、画面、利用条件は変更される可能性があります。Cookie、同意取得、プライバシーポリシーなどの対応は、対象地域、事業内容、利用機能によって異なるため、実際の運用時には最新の公式情報や専門家の助言をご確認ください。