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AI議事録ツールを選ぶときは、機能の多さや料金の安さだけで比較するのではなく、自分の会議で議事録作成の時間を本当に減らせるかを確認することが重要です。
同じAI議事録ツールでも、オンライン会議に記録用Botを参加させるもの、パソコン上で録音するもの、スマートフォンで対面会議を記録するもの、録音済みファイルを文字起こしするものなど、使い方は異なります。
文字起こしだけを行いたい人と、AI要約、タスク抽出、社内共有、顧客管理システムへの登録まで自動化したい人でも、選ぶべきサービスは変わります。
この記事では、個人事業主、フリーランス、小規模事業者がAI議事録ツールを選ぶときに比較したい10項目と、無料プラン・無料トライアルを使った確認方法を解説します。
AI議事録ツールの基本的な仕組みや、できること・できないことから確認したい場合は、先に以下の記事をご覧ください。
AI議事録ツールとは?できること・できないことを初心者向けに解説
この記事でわかること
- AI議事録ツールを選ぶ前に整理したい条件
- 比較すべき10の項目
- Notta・Rimo Voice・toruno・Otolioの位置づけ
- 個人利用・対面会議・オンライン会議など目的別の選び方
- 無料体験で確認する方法
- 導入後に後悔しやすい失敗例
AI議事録ツールは機能数ではなく運用で選ぶ
AI議事録ツールを選ぶうえで最も大切なのは、公式サイトに書かれている機能数ではなく、普段の業務に無理なく組み込めるかどうかです。
たとえば、高度なAI要約機能があっても、普段使っているWeb会議サービスに対応していなければ、毎回音声ファイルを保存してアップロードする作業が発生します。
文字起こし精度が高くても、専門用語や顧客名の修正に時間がかかり、最初から議事録を書いた方が早いのであれば、導入効果は限定的です。
選定の基準は「高機能かどうか」ではなく、「現在の議事録作成時間をどれだけ減らせるか」です。
公式サイトの文字起こし精度や機能一覧だけを見て契約を決めず、実際の会議で試してから判断しましょう。カタログ上では全員エース級でも、現場に入れたら急に声が小さくなるツールもあります。
選ぶ前に整理したい3つの条件
サービスを比較する前に、自分がどのような会議を記録し、どこまで自動化したいのかを整理します。
1.どのような会議を記録するのか
まず、主な利用場面を整理します。
- ZoomやGoogle Meetなどのオンライン会議
- 事務所や会議室で行う対面会議
- オンライン参加者と対面参加者が混在する会議
- 顧客との電話やオンライン商談
- 録音済みの音声・動画ファイル
- セミナー、取材、インタビュー
オンライン会議が中心なら、記録用Botやカレンダー連携が便利です。一方、対面会議が多い場合は、スマートフォンアプリや会議室用マイクとの相性が重要になります。
録音済みの音声や動画を文字起こししたい場合は、対応ファイル形式、1ファイルの容量、アップロード数も確認します。
2.誰が利用するのか
自分一人で利用するのか、従業員や外注先を含む複数人で利用するのかによって、必要なプランが変わります。
一人で使う場合は、文字起こし時間と料金を中心に比較できます。複数人で使う場合は、ユーザーの追加方法、フォルダ管理、閲覧・編集権限、管理者機能、利用状況の確認なども必要です。
顧客へ議事録を共有する場合は、相手がアカウントを持っていなくても閲覧できるか、共有リンクにパスワードや期限を設定できるかも確認しましょう。
3.どこまで自動化したいのか
AI議事録ツールで減らしたい作業を明確にします。
- 音声を文字に変換したい
- 会議内容を短く要約したい
- 決定事項と未決事項を分けたい
- 担当者と期限を含むタスクを抽出したい
- 議事録を参加者へ自動共有したい
- 会議後のメールや報告文を作りたい
- 顧客管理システムや業務ツールへ情報を登録したい
文字起こしだけで十分なら、比較的シンプルなプランが候補になります。会議前後の作業まで自動化したい場合は、AI要約、テンプレート、外部サービス連携、AIエージェント機能まで確認する必要があります。
AI議事録ツールで比較すべき10項目
1.録音・文字起こしの方法
AI議事録ツールには、主に次の録音方法があります。
| 録音方法 | 特徴 | 確認したい点 |
|---|---|---|
| 会議Bot | 記録用Botがオンライン会議に参加する | 対応サービス、参加者からの見え方、社外会議で利用できるか |
| パソコン録音 | 専用アプリやブラウザで音声を記録する | 対応OS、ヘッドホン利用時の録音方法 |
| スマートフォン録音 | 対面会議や移動中の会話を記録する | iPhone・Android対応、連続録音時間 |
| ファイル取込 | 録音済みの音声・動画をアップロードする | ファイル形式、容量、月間取込数 |
会議Botは録音開始の手間を減らせますが、外部の参加者がいる会議では、Botの参加を許可してもらえない場合があります。
取引先との会議が多い場合は、Botを使わずパソコン上で録音できる方法も候補に入れておくと運用しやすくなります。
2.自分の会議での文字起こし精度
文字起こし精度は、AIエンジンだけで決まるものではありません。
- マイクの性能と設置場所
- 参加人数
- 周囲の雑音
- 話す速度や声量
- 複数人による同時発言
- 商品名、人名、業界用語などの固有名詞
- オンライン会議の通信状態
公式サイトに掲載されている認識率だけで判断せず、普段の会議を使って確認します。
比較するときは、誤変換の数だけでなく、議事録として完成させるまでの修正時間を測ることが重要です。
文字起こしの誤変換を減らすための録音環境、マイク配置、話し方の改善方法は、AI議事録ツールの文字起こし精度を上げる方法|誤変換を減らす8つのコツで詳しく解説しています。
文字起こしに多少の誤りがあっても、音声と文章を簡単に行き来でき、短時間で修正できるなら、実務上は使いやすい場合があります。
3.話者識別と単語登録
複数人の会議では、発言者を識別する機能があると内容を整理しやすくなります。
ただし、声が似ている人、短い発言、同時発言などは、正しく区別されないことがあります。話者名をあとからまとめて変更できるかも確認しましょう。
顧客名、商品名、業界用語が多い場合は、ユーザー辞書や単語登録機能が役立ちます。登録できる単語数や、個人用辞書とチーム用辞書の違いも比較項目です。
4.AI要約とタスク抽出
AI要約機能があると、長い会議の内容を短く整理できます。
比較するときは、要約機能の有無だけでなく、次の点を確認します。
- 議題ごとに整理できるか
- 決定事項と検討事項を分けられるか
- 担当者と期限を抽出できるか
- 議事録の形式をテンプレート化できるか
- 要約内容をあとから編集できるか
- AIへ追加の質問ができるか
同じサービスでも、文字起こしだけのプランとAI要約を利用できるプランが分かれている場合があります。必要な機能がどのプランに含まれるかまで確認しましょう。
5.Web会議サービスと利用端末への対応
普段使っているZoom、Google Meet、Microsoft Teams、Webexなどに対応しているかを確認します。
「対応」と書かれていても、記録用Botを参加させる方式、パソコンの音声を録音する方式、Chrome拡張機能を使う方式など、仕組みは同じではありません。
また、Windows、Mac、iPhone、Androidのすべてに対応しているとは限りません。事業で普段使っている端末に対応しているか、導入前に確認してください。
6.録音時間と利用回数の上限
無料プランや有料プランには、さまざまな利用上限があります。
- 1カ月あたりの文字起こし時間
- 1回あたりの録音時間
- 音声・動画ファイルの取込数
- AI要約の回数
- AI機能で消費するクレジット
- 保存容量と保存期間
特に注意したいのが、「月間120分まで」と「1回3分まで」のように、月間上限と1回の上限が別に設定されているケースです。
1時間の会議を月に8回行うなら、必要な文字起こし時間は約480分です。実際の利用量を計算してからプランを比較しましょう。
7.編集・共有・書き出し方法
AIが作成した文字起こしは、人が確認して修正する必要があります。
次の編集・共有機能を確認します。
- 文章を直接編集できるか
- 音声の該当箇所へすぐ移動できるか
- 再生速度を変更できるか
- テキスト内を検索できるか
- 共有リンクを発行できるか
- 閲覧・編集権限を分けられるか
- Word、PDF、TXT、CSVなど必要な形式で書き出せるか
文字起こし精度が同程度なら、修正画面の使いやすさが議事録完成までの時間を左右します。ここ、地味ですがかなり大事です。
8.セキュリティとデータ管理
AI議事録ツールには、顧客との会話、個人情報、社内情報、契約条件などが保存される可能性があります。
最低限、次の内容を公式サイト、利用規約、プライバシーポリシーで確認しましょう。
- 通信時と保存時にデータが暗号化されるか
- 音声や文字起こしデータがどこに保存されるか
- 保存期間と削除方法
- 入力データがAI学習に利用されるか
- 外部共有を制限できるか
- ユーザーごとに権限を設定できるか
- 操作ログやIPアドレス制限に対応しているか
- 退会・解約後にデータがどう扱われるか
セキュリティ認証を取得していることは判断材料の一つですが、それだけで自分の業務に利用できるとは限りません。
社内規程、顧客との契約、秘密保持契約などで、外部クラウドサービスへの保存が制限されていないかも確認してください。
9.料金体系と契約条件
料金は、表示されている月額だけでなく、実際に必要となる総額で比較します。
- 月払いと年払いの違い
- 年払い時の一括支払額
- 利用人数による追加料金
- 文字起こし時間の超過料金
- AIクレジットやオプション料金
- 初期費用
- 最低契約期間
- 無料トライアル終了後の自動課金
- 解約期限と解約方法
年払いは月額換算が安くなる場合がありますが、実際の業務に合わなければ支払総額は大きくなります。無料体験の段階で、いきなり年間契約へ全力疾走する必要はありません。
10.管理機能とサポート体制
一人で利用する場合は、ヘルプページや問い合わせ窓口があれば十分なこともあります。
複数人で利用する場合は、次の管理機能を確認します。
- ユーザーを追加・削除できるか
- 部署やチームごとに管理できるか
- 閲覧者と編集者を分けられるか
- 退職者や外注先のアクセスを停止できるか
- 利用状況を管理者が確認できるか
- 導入時の説明やサポートを受けられるか
担当者しか使い方を知らない状態では、その人が休んだ瞬間に議事録システムも一緒に休業します。複数人で使う場合は、運用を標準化できるかも重要です。
代表的なAI議事録サービス4つの位置づけ
ここでは、Notta、Rimo Voice、toruno、Otolioを、用途の違いを理解するための代表例として紹介します。
4サービスの料金、無料利用条件、機能、用途別の違いをまとめて確認したい場合は、AI議事録ツールおすすめ4選を比較|個人事業主・小規模事業者向けをご覧ください。
以下は優劣を決めるランキングではありません。実際の文字起こし精度や操作性は、利用環境や会議内容によって変わります。
※掲載情報は2026年8月5日時点の各サービス公式サイトをもとにしています。料金、機能、無料利用条件は変更される可能性があるため、契約前に最新情報をご確認ください。
| サービス | 主な位置づけ | 特に確認したい点 |
|---|---|---|
| Notta | 個人からチームまで利用しやすく、録音方法が多い | 無料プランの1回あたりの時間制限 |
| Rimo Voice | 文字起こし専用からAI議事録・チーム利用までプランを選べる | 必要なAI機能が含まれるプラン |
| toruno | 音声・文字起こし・画面キャプチャをまとめて記録できる | 対応OSとAI要約を利用できるプラン |
| Otolio | 会議前後の業務まで自動化したい法人・団体向け | 見積もりとAIクレジットの利用量 |
Notta
Nottaは、Web版、iOS・Androidアプリ、Chrome拡張機能などを提供しています。リアルタイム録音、音声・動画ファイルの取り込み、話者識別、AI要約、Web会議の文字起こしなどに対応しています。
無料プランでは、月120分の文字起こし枠があります。ただし、1回につき3分までという制限があるため、長時間の実会議を無料プランだけで検証する場合は注意が必要です。
個人向けのプレミアムプラン、チーム向けのビジネスプラン、より高度な管理機能を備えたエンタープライズプランが用意されています。
選択肢に入りやすいケース:個人で利用したい、パソコンとスマートフォンの両方を使いたい、Web会議と録音済みファイルの両方を文字起こししたい場合。
Rimo Voice
Rimo Voiceには、ファイルの文字起こしを中心としたプランと、リアルタイム録音、議事録Bot、AI議事録要約、AIチャットなどを利用できる上位プランがあります。
プロプラン、チームプラン、法人プランでは利用できる機能や管理範囲が異なります。プロプランとチームプランには、初回1週間の無料トライアルが案内されています。
「録音済みファイルを文章にしたい」のか、「会議の録音から要約まで行いたい」のかを整理してからプランを確認すると選びやすくなります。
選択肢に入りやすいケース:最初は文字起こしを中心に利用し、必要に応じて録画Bot、AI要約、AIアシスタント、チーム管理へ利用範囲を広げたい場合。
toruno
torunoは、文字起こし、音声、会議中の画面キャプチャをまとめて記録できるサービスです。Web会議、対面会議、ハイブリッド会議、音声・動画ファイルに対応しています。
個人契約向けのtoruno パーソナルでは、累計3時間分の記録・文字起こしを無料で試せます。法人向けのtoruno ビジネスには、3週間・上限30時間の無料トライアルがあります。
リアルタイム記録用のデスクトップアプリはWindows向けです。iPhoneアプリも用意されています。AI要約は法人向けの「toruno ビジネス AI要約」で提供されています。
選択肢に入りやすいケース:会議中に表示していた資料や画面も一緒に振り返りたい、Windowsパソコンを使ったWeb会議と対面会議の両方を記録したい場合。
Otolio
Otolioは、旧名称「スマート書記」から名称変更された、法人・団体向けの会議音声を活用するAIエージェントです。
文字起こしと議事録作成だけでなく、会議前の準備、会議後のメール送付、顧客管理システムへの登録など、会議前・中・後の業務全体を自動化する方向で提供されています。
料金は初期費用とAIクレジットで構成され、利用人数ではなくAI機能の利用量をもとに選ぶ仕組みです。公式サイトでは、法人または団体として商用契約を検討する利用者を対象に、14日間の無料トライアルが案内されています。
選択肢に入りやすいケース:複数人で利用し、議事録作成に加えて会議前後のメール、報告、顧客管理なども含めて効率化したい場合。
目的別に見るAI議事録ツールの選び方
個人事業主・フリーランスが一人で使う場合
一人で利用する場合は、管理者機能よりも、次の項目を優先します。
- 月間の会議時間に合う料金
- 一人用プランがある
- 普段のパソコン・スマートフォンで利用できる
- 操作が簡単で、会議開始時に迷わない
- 文字起こし結果を必要な形式で保存できる
月に数回しか会議を行わない場合は、高度な法人向け機能より、必要な時間だけ無理なく利用できるプランが向いています。
オンライン会議が中心の場合
オンライン会議が中心なら、普段使っているWeb会議サービスへの対応と、録音方法を確認します。
会議Botを利用する場合は、カレンダーから自動参加できるか、社外の会議でもBot参加が認められるかを確認しましょう。
顧客との会議でBotを参加させにくい場合は、パソコンの専用アプリやブラウザで音声を記録できるサービスの方が運用しやすいことがあります。
対面会議が中心の場合
対面会議では、スマートフォンアプリへの対応だけでなく、マイクから離れた人の声を拾えるかを実際に試します。
4人以上の会議や広い会議室では、スマートフォンを机の端に置くだけでは、参加者ごとの声量に差が出る可能性があります。
必要に応じて、会議用スピーカーフォンや外付けマイクを組み合わせられるかも確認してください。
会議資料や画面も一緒に残したい場合
会議中に表示した資料、Webページ、操作画面なども振り返りたい場合は、画面録画や画面キャプチャ機能を確認します。
音声と文字だけでは、「この発言がどの資料を見ながら行われたのか」が分かりにくいことがあります。
制作物の確認、Webサイトの修正指示、システム操作の説明など、画面を見ながら進める会議では特に役立ちます。
複数人・チームで使う場合
複数人で利用する場合は、文字起こし機能に加えて、情報管理の仕組みを確認します。
- ユーザーの追加・削除
- フォルダや案件ごとの整理
- 閲覧・編集権限
- 外部共有の制限
- 利用状況の確認
- 共通の議事録テンプレート
- チーム共通の単語辞書
個人アカウントを共有して複数人で使う方法は、誰がデータを見たのか分かりにくくなり、退職・契約終了時の管理も難しくなるため避けた方が安全です。
会議後の作業まで自動化したい場合
議事録を作るだけでなく、その後の作業も減らしたい場合は、次の連携機能を確認します。
- メールやチャットへの共有
- カレンダーとの連携
- クラウドストレージへの保存
- Notionなどの文書管理ツールへの登録
- 顧客管理・営業支援システムへの登録
- Zapierなどの自動化サービスとの連携
ただし、連携できるサービスが多くても、実際に使う予定がなければ導入効果は増えません。現在手作業で行っている工程から、削減したい作業を一つずつ選びましょう。
無料プラン・無料トライアルで確認する方法
AI議事録ツールは、実際の会議で試さなければ、自分に合うか判断しにくいサービスです。
次の手順で、候補を2〜3サービスに絞って比較します。
- 普段行っている30〜60分程度の会議を一つ選ぶ
- 参加者へ録音・文字起こしを行うことを伝える
- 同じ録音データ、または条件が近い会議で各サービスを試す
- 文字起こし結果の誤りを修正する
- 議事録として完成するまでの時間を測る
- 要約、共有、書き出し、削除など必要な操作を試す
- 現在の作成方法より時間が減ったか確認する
比較用チェックシート
各項目を5点満点で評価すると、機能の印象だけでなく、自分の業務との相性を比較しやすくなります。
| 評価項目 | 確認内容 | 評価 |
|---|---|---|
| 録音開始 | 会議開始前に迷わず準備できたか | 1〜5 |
| 文字起こし | 会話の大部分を理解できる文章になったか | 1〜5 |
| 固有名詞 | 顧客名・商品名・専門用語を修正しやすいか | 1〜5 |
| 話者識別 | 誰の発言かを整理しやすいか | 1〜5 |
| AI要約 | 決定事項と重要な背景が残っているか | 1〜5 |
| タスク抽出 | 担当者・作業・期限が正しいか | 1〜5 |
| 修正作業 | 音声を確認しながら短時間で直せるか | 1〜5 |
| 共有 | 必要な相手へ安全に共有できるか | 1〜5 |
| 書き出し | 必要なファイル形式で保存できるか | 1〜5 |
| 料金 | 想定利用量で無理なく継続できるか | 1〜5 |
合計点だけで決める必要はありません。自分にとって重要な項目を先に決め、その項目の点数を優先してください。
削減時間を計算する
導入効果は、次のように計算できます。
1回あたりの削減時間 × 月間会議回数 = 1カ月の削減時間
たとえば、これまで議事録作成に1回45分かかっていた人が、AI議事録ツールを使って15分で修正できるようになった場合、1回あたり30分の削減です。
月8回の会議で利用すれば、1カ月あたり約4時間を削減できます。月額料金だけでなく、削減できる時間の価値も含めて判断しましょう。
反対に、設定や修正に40分かかる場合、削減できるのは5分です。この状態で高額なプランを契約すると、AIを導入したのに仕事が増えるという、なかなか味わい深い結果になります。
AI議事録ツール選びでよくある失敗
料金の安さだけで選ぶ
月額料金が安くても、文字起こし時間が足りない、1回の録音時間が短い、必要な要約機能が使えない場合があります。
料金を比較するときは、自分の月間利用量で必要になるプランの総額を確認してください。
公式の認識率だけで決める
文字起こし精度は、録音環境、話者、専門用語などによって変わります。
公式サイトの数値は判断材料になりますが、自分の会議で同じ結果になるとは限りません。普段使うマイクと会議環境で試しましょう。
無料プランの月間時間だけを見る
無料プランでは、月間の文字起こし時間とは別に、1回あたりの録音時間や要約回数が制限されている場合があります。
1時間の会議を試したいのに、1回数分までしか文字起こしできないと、実際の運用を十分に確認できません。
普段使わない録音環境で試す
静かな部屋で一人がマイクに向かって話した音声だけでは、実際の会議での性能を判断できません。
複数人、オンライン会議、専門用語、周囲の雑音など、普段に近い条件でテストします。
セキュリティを確認せず顧客情報を録音する
顧客との会話を録音・保存するときは、参加者への案内、契約上の制限、データの保存・共有条件を確認する必要があります。
無料アカウントを作成できたことと、顧客情報を入力してよいことは別問題です。
無料体験後すぐに年払いを契約する
1回の会議で使いやすくても、毎週利用すると操作上の不満や利用上限が見えてくることがあります。
可能であれば、最初は無料プランや月払いで利用量を確認し、継続利用できると判断してから年払いを検討しましょう。
AI議事録ツールを決めるまでの手順
- 現在の議事録作成にかかる時間を測る
- 記録したい会議の種類と月間時間を整理する
- 文字起こし・要約・共有など必要な機能を決める
- 対応端末、録音方法、セキュリティ条件で候補を絞る
- 候補を2〜3サービスに絞って無料体験を行う
- 議事録完成までの修正時間と使いやすさを比較する
- 月間利用量で必要になる総額を計算する
- 最も業務時間を減らせるサービスを選ぶ
最初から完璧なサービスを探す必要はありません。まず一つの会議業務を改善し、必要になった段階で上位プランや別のサービスを検討する方が、導入リスクを抑えられます。
AI議事録ツールの選び方に関するよくある質問
無料のAI議事録ツールだけで十分ですか?
会議回数が少なく、短い音声の文字起こしを試す程度であれば、無料プランで足りる場合があります。
ただし、1回の録音時間、月間時間、要約回数、データの書き出しなどに制限があるため、実際の会議時間と照らし合わせて確認してください。
文字起こし精度が一番高いサービスを選べばよいですか?
文字起こし精度は重要ですが、それだけでは決められません。
録音のしやすさ、修正画面、要約、共有、料金、セキュリティを含めて、議事録完成までの作業全体で比較します。
個人事業主には個人向けプランで十分ですか?
自分一人で利用する場合は、個人向けプランで足りることが多いと考えられます。
ただし、従業員や外注先と共有する、顧客ごとに閲覧権限を分ける、操作ログを残すなどの要件がある場合は、チーム・法人向けプランが必要になることがあります。
対面会議とオンライン会議の両方に使えますか?
両方に対応するサービスがあります。
ただし、オンライン会議ではパソコンや会議Bot、対面会議ではスマートフォンや外部マイクなど、利用する機能や機器が異なる場合があります。
無料トライアルでは何を確認すべきですか?
文字起こし精度だけでなく、録音開始の簡単さ、固有名詞の修正、話者識別、AI要約、共有、書き出し、データ削除まで確認してください。
最終的には、現在の方法と比べて議事録完成までの時間がどれだけ減ったかを測ります。
最初から複数のツールを契約する必要はありますか?
通常は、候補を無料体験で比較したうえで、一つのサービスから始めれば十分です。
複数サービスを同時に本契約すると、データが分散し、どの会議をどこに保存したか分かりにくくなる可能性があります。
ツールを選ぶ際は、料金や文字起こし精度だけでなく、録音の説明、データの保存先、共有権限、削除方法も確認する必要があります。詳しい安全対策は、AI議事録を安全に使う方法|録音同意・個人情報・保存期間の注意点で解説しています。
ツールを選んだ後の、録音案内、会議環境の準備、決定事項の確認、議事録の共有・削除までの運用手順は、AI議事録の導入手順|会議前・会議中・会議後の運用ルールで解説しています。
AI議事録ツールを選ぶ際は、文字起こし精度だけでなく、決定事項・担当者・期限・ToDoを整理しやすいかも確認します。実務で使える議事録への要約方法は、AI議事録の要約方法|決定事項・担当者・期限・ToDoを整理するコツで紹介しています。
AI議事録ツールを選ぶ際は、文字起こしや要約だけでなく、抽出したToDoを担当者・期限とともにタスク管理へつなげやすいかも確認します。具体的な運用方法は、AI議事録からタスクを管理する方法|担当者・期限・ToDoを整理して実行につなげるで紹介しています。
まとめ
AI議事録ツールを選ぶときは、機能数や料金だけでなく、自分の会議と業務の進め方に合うかを確認することが重要です。
特に比較したいのは、録音方法、文字起こし精度、話者識別、AI要約、対応端末、利用上限、編集・共有、セキュリティ、料金、管理機能の10項目です。
公式サイトの情報だけで決めず、無料プランや無料トライアルを利用して、普段に近い会議環境で試してください。
最も重要な判断基準は、AIが何種類の機能を持っているかではなく、議事録として完成させるまでの時間が実際に減ったかどうかです。
まずは候補を2〜3サービスに絞り、同じ条件で比較します。要するに、AIの面接です。経歴書だけ見て即採用せず、一度ちゃんと働いてもらいましょう。
AI議事録ツールの基本的な仕組みや注意点をもう一度確認したい場合は、以下の記事も参考にしてください。